皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
唖然。先日の夜。スーパーの駐車場から一般道へと一時停止をしていると、前を横切るのろのろな車。よく見ると20代の女性が、明らかにスマホを見ながらの運転。唖然としました。お願いですから他人を轢いたりしないように。できれば心を入れ替えてくれますようにと、祈るばかりです。では、本題へ。
フルオロキノロン系の抗菌薬は吸収率がよいので体中に分布します。
一方、細菌は人間の体中に存在しており、腸内だけでなく、口腔内や上気道、皮膚の表面、その他の部位に住み着いており、これらを正常細菌叢と呼びます。
抗菌薬内服が無効の「風邪」などでフルオロキノロン系の抗菌薬を飲むと、「正常」細菌叢も叩かれるため、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの悪玉細菌が病院だけでなく市中でもみられるようになってくる恐れがあります。
もちろん感染症にかかってその治療のため必要なときには飲んだほうがよいと思います。
しかし、世界中で抗菌薬の乱用を続けていると、いよいよ細菌との戦いに「敗れる」ことになり、抗生物質の無い時代(1929年)に戻ることが現実味を帯びてきます。
そこで世界保健機関(WHO)は世界各国に要請を出し、各国が取り組むべき目標と具体策を出すように呼びかけました。
その内容については次に紹介します。
タコス屋さんのシーサー
待望の新刊が発売中!「病歴と身体所見の診断学:検査無しでここまでわかる」こちらもお試しください。必ずやためになることでしょう。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2018」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2017年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門第4位に選ばれました。
迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます