総合診療医からの健康アドバイス

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経口第三世代セファロスポリン系薬の弱点

2018-03-01 11:29:30 | 医療情報
 
 みなさん、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄地方は昨日の夕方からの大雨から一転、快晴です。ダイキンオーキッドもそうですが、高校の卒業式にはふさわしいお天気となりました。あの日本ハムファイターズの清宮選手も卒業式ですかね。卒業生の皆様、おめでとうございます。では、今回も抗菌薬の課題についてです。
 
 
 
 
 第三世代セファロスポリン系薬は腸管からの吸収率(バイオアベイラビリティーといいます)が悪く、ほとんどが便中に排泄されるのですから、風邪に対して使っても喉や鼻腔などの上気道へ到達することはないのです。
 
 
 
 
 ただし、単に排泄されるだけでなく、大腸に到達したときには、先に述べた無害な腸内細菌をせん滅させる作用はあるので、有害な細菌の代表格であるクルストリジウム・ディフィシルという菌による重症の腸炎を引き起こすこともあります。
 
 
 
 
写真   南城市の風景

 

 

 

 

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