総合診療医からの健康アドバイス

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脳梗塞急性期のこれまでの治療

2024-02-12 10:54:09 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 本日は振替休日で本来ならお休みですが、明日別件のためお休みさせて頂きます。あしからず。今日の沖縄は晴れ。予想最高気温は23度です。週末の金曜日は雨が降りましたが、ダムの多い北部地域では30mmちょっとと、ダムの貯水率が改善するような雨の量ではなかったです。県はPFAS汚染の心配があった中部の水源からの取水も再開しました。汚染が心配なのかは分かりませんが、街では浄水器が売れているそうです。とにかく、節水ですね。では、本題へ。

 

 脳梗塞の急性期には末梢(手足など)の静脈から血栓を溶解させる薬を点滴する治療法が10年以上前から世界的に行われるようになった。

 

 この治療が効けば、血管を詰まらせた血栓が溶解し、脳の血流が再開することによって、まだ死んでいない脳細胞が細胞死から免れることが可能となる。 

 

 実際に、完全に片麻痺をきたして手足が動かなくなった患者さんが、この治療で手足が正常に動くようになることもある。

 

 しかし、この治療は万能ではない。

 

 発症から4時間半以内に行わなければならないため、迅速に受診から診断・治療へ進めていく必要がある。

 

 脳の血管は根元の方ほど太くて、広い範囲の脳細胞を栄養しており、そこが詰まるような脳梗塞ほど重症となる。

 

 皮肉なことに、そのような太い血管を詰まらせる「大きい」サイズの血栓ほどこの血栓溶解剤で溶けにくいというジレンマもあるのだ。

 

 

 

 沖縄本島北部、恩納村の海岸の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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