皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。しかし驚きました。栃木県は宇都宮市で起こった事件は、元自衛官の七十代の男だったそうです。自宅を焼き、自家用車まで爆発させ、さらには金属片やビー玉を入れ殺傷能力を高めた爆弾で自爆しました。巻き添えを喰らった方もいました。一体、何が目的だったのでしょうか。怖いですね。では本題へ、今回は公衆衛生についてです。
第二次世界大戦前後の沖縄では、風土病だったマラリアが猛威を振るっていました。
昭和二十年の八重山地方では死者が3678人を数え、戦闘の直接外傷被害による死者数を上まわり、「戦争マラリア」と呼ばれました。
しかしこれも戦争に伴う被害なのです。
戦争作戦上必要なこととして、旧日本軍からの命令によりマラリア流行地である西表島の山地へ移住させられた住民の大多数が死亡したのでした。
しかし、沖縄のマラリアはその後15年で撲滅に成功しています。
これは当時の琉球政府が中心となり、地域の保健所が、マラリア媒介蚊に対する効果的な防圧活動を行った成果でした。
同様に、もう一つの風土病であったフィラリア症についても、昭和40年に沖縄全島をあげての防圧活動が行われ、スタートしてから10年で完全撲滅に成功しています。
これらは地域保健活動の代表的な成功例といえます。
このような活動の中心的な役割を果たしたのは、人口の少ない離島も含め全県隅々まで出向滞在した、保健師さん(パブリックヘルス・ナース)たちでした。
保健活動が感染症対策に重要であることを証明した例ですね。
今日も真夏日
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