皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
昨日の沖縄地方は季節はずれの南風が強く吹き付けました。そのせいで、気温はぐんぐん上昇。那覇では最高気温が27.3度と、夏日を軽く突破しました。八重山地方では熱帯夜になりました。春を通り越して夏になっています。今日も暑そうですよ。では、本題へ。
2016年のサミットは日本で開催されました。
サミット主催国として日本は、さまざまな領域の国際問題について議論がなされていました。
医療に関連する問題として「薬剤耐性菌」対策が取り上げられました。
「薬剤耐性菌」対策についてはもともとWHOや米国からの呼びかけもありましたが、日本政府もサミット開催に合わせて、閣議決定でアクションプランを策定しました。
それは2020年に達成すべき数値目標となっています(下表)。
【表】薬剤耐性菌に対して2020 年に目標達成すべき8つのアクションプラン
1.肺炎球菌のペニシリン耐性率を15%以下に低下させる。
2.黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性率を20%以下に低下させる。
3.大腸菌のフルオロキノロン耐性率を25%以下に低下させる。
4.緑膿菌のカルバペネム(イミペネム)耐性率を10%以下に低下させる。
5.大腸菌及び肺炎桿菌のカルバペネム耐性率0.2%以下を維持する。
6.人口千人あたりの一日抗菌薬使用量を2013 年の水準の3分の2に減少させる。
7.経口セファロスポリン系薬、フルオロキノロン系薬、マクロライド系薬の人口千人あたりの一日使用量を 2013 年の水準から50%削減する。
8.人口千人あたりの一日静注抗菌薬使用量を2013年の水準から20%削減する。
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