総合診療医からの健康アドバイス

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ルーチンの腹部CT検査について

2018-09-07 10:27:07 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れていますが、午後から曇り、そして夜には雨になる予報。台風22号の影響です。台風、地震と暗いニュースが続く中、嬉しいニュースがあります。全米オープンテニスで錦織選手と大坂選手のダブル四強進出です。日本の歴史上、四大大会でのアベック四強は史上初だそうです。是非、ダブル優勝を目指して頑張れ、両選手!では、本題へ。
 
 
 
 
 医療の賢い選択の5つ目の提言は、非特異的な腹痛を訴える患者さんへのルーチンの腹部CT検査を勧めない、です。
 
 
 
 非特異的な腹痛とは、医学用語であり、自然に様子を見ればそのまま症状が良くなると考えられる腹痛です。



 CT検査を受けると被曝します。
 
 
 1回の腹部CT検査での被曝線量は200ミリシーベルトにも達し、単純胸部エックス線写真の400枚程度にもなります。
 
 
 
 また、通常は造影検査も併用しますので、2回行うことが多く、その場合には400ミリシーベルトにも達することになります。
 
 
 
 有名な医学ジャーナルのランセット誌に掲載された研究論文によると、日本はCT被曝線量が世界で最も多く、毎年大量の日本人がそのためにがんに罹患していると推定されています。
 
 
 
 医療の賢い選択キャンペーンは、このような医療介入によるリスクがどの程度あるのか、についての正しい知識をシェアする活動でもあります。
 

 

 

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