総合診療医からの健康アドバイス

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尿道カテーテルの問題点

2018-09-06 10:07:53 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ。そして真夏日。台風21号が去って、少しほっとしたのも束の間、今度は北海道で地震がありました。場所によっては震度7では?というところもあったようです。地震、台風、地震、台風と繰り返し来ているような感じですね。どうなっているの日本は。では、本題へ。
 
 
 
 Choosing Wisely での、我々の4つ目の提言は、病院での尿道カテーテルのルーチンとしての留置を勧めない、ということです。
 
 
 
 ルーチンとは、デフォルトということ。
 
 
 尿道カテーテルとは膀胱の中で膨らむバルーンを備え付けているカテーテルです。
 
 
 これを挿入し留置していると、尿が自動的にバックの中に貯留されることになり、医療者にとっては排泄の介助などをすることが免れるのでケアが楽になります。
 
 
 
 しかし、世の中の甘い話には必ず課題があります。
 
 
 尿道カテーテルを留置していると尿道から逆行性に細菌が侵入し尿路感染症を引き起こすリスクが高くなります。
 
 
 
 カテーテルを留置している期間が長ければ長いほどそのリスクはますます高まります。
 
 
 病院の入院患者のベッドサイドに尿を貯めておくバッグがぶら下がっている光景が多数の患者で見られる場合には、その病院の医療の質は低いと考えた方が良いでしょう。
 
 
 
 自分で排尿ができる人には看護師さんがきちんと排尿の介助を行う医療、失禁がある患者さんにはオムツを替えてあげる医療、などが質の高い医療です。
 
 
 コンドームカテーテルでもいいですね。
 
 
 これは尿道に留置するものではなく、陰茎を包むように装着するものであり尿路感染症のリスクはないと考えられます。

 

 

いい天気ですね

 

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