怪我を克服し、最高のパフォーマンスを発揮するために知っておきたいストレッチとトレーニングとは何か
怪我から復帰できない状態の一つに「ストレッチをするほどに『筋の緊張』が高まってしまう」というケースです。普通に考えるとストレッチは筋肉を伸ばし、緊張を和らげるものとして行う。しかし、現実には「逆」のことが起きてしまいます。関節可動域を毎回測定しても、変わらなければ良い方で、なぜか悪くなっていってしまっている、さらにはストレッチを嫌がるということが起きていたら、まず「ストレッチによって筋肉の緊張が高まってしまっている」と考えられます。実際に筋肉に触れてみると、それは鮮明にして確実にわかるかもしれません。
一部の筋緊張が高まると、その部分の動きが制限されてしまいます。そしてその分の動きを他の動き(筋肉)で頑張ろうとする、いわゆる「代償運動」が起きてしまいます。これが「身体が硬くなっていってしまう『悪循環』の原因」だったのです。
このような状態になってくると、もう「どこが固くて、どこから伸ばせば良いのか、どこまで伸ばせば良いのか」が分からなくなってしまいます。おそらくパニック状態かと思います。そして、引退していく選手を星の数ほど見てきました。無念です。
このような残酷な状態にならないためにも、「筋肉の緊張を高めてしまうストレッチ」は行わない方が良いでしょう。しかし、ここで勘違いして頂きたくないのは「ストレッチをするな」ということではなく「間違えたストレッチは危険」ということなのです。
ただ、ストレッチは本当に難しく、誰もができるのですが、誰もが正しくできるかというと難しい部分が多いのです。簡単にできるが故に落とし穴がたくさんあります。本当に「良くなる」ことが「悪くなる」という効果があることを忘れないで欲しいところです。
「骨格リセットストレッチ」青春出版社
宣伝なようで恐縮ですが、こちらには「筋肉によってストレッチ方法を変えよう」「ストレッチの順番を間違えないように始めよう」「ストレッチのゴールは骨格がリセットされたところ」というような内容をご紹介させて頂きました。全身の主要なストレッチを全部で「39種類」ほど載せてあります。丁寧に行うと、3時間くらいかかってしまいます。しかし、その中から「自分に必要なもの」を見つけて、「順番」に従って、毎日少しずつ行なって頂ければ良いかと思います。
そして、スポーツ選手であるならば、「最高のパフォーマンス」を意識してほしいところです。いわれなくても、とは思うのですが、ストレッチもトレーニングも、すべて「最高のパフォーマンス」を意識して行なってほしいのです。
「筋肉の一つ一つ」が最高の状態で、一つ一つの連動が「最高のパフォーマンス」を発揮してくれます。いいかえると「筋肉の質が最高」でなければなりませんし、「全身の動きの集積」がパフォーマンスにつながっているということを考え、感じてほしいところです。
一部分のストレッチ、伸ばすだけのストレッチ、繋がりのないストレッチは、今日で卒業してください。
これからは「全身の連動性を導き出すための補助ストレッチ」くらいの立ち位置にするのがおすすめです。さらに、筋肉の「質」や「連動性」を意識した動き、トレーニングもはじめましょう。
今日はここまでですが、
次回「トレーニング」の話に続きます。
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