「ホワイト・ティース」、「直筆商の哀しみ」などの作品で知られる英国作家のゼイディー・スミスさんが、昨年英ニュースサイト「guardian」に、自らの作家としてのルールを掲載した。その内容は大変機敏に富んだものであり、作家・ライターだけでなく、すべての職業に当てはまる素晴らしいものだ。
この原則は昨年2月、同サイトが英国中の作家を集めて、それぞれの物書きとしての原則を掲載したものである。いずれの作家の原則も素晴らしいのだが、取り分けゼイディーさんのものは、人生のあらゆる場面に置き換えることができるルールなのだ。
【ゼイディー・スミスさんの、物書き10の原則】
1. 子どものときには、たくさん本を読むと良い。ほかのことをやる以上に、読書に時間を割く。
2. 大人になったなら、自分が他人になったつもりで、自らの書いたものを読み返す。自分の宿敵になったつもりで読むとなお良い。
3. 自らの職業をロマンチックなものと捉えてはいけない。良い文章を書こうが書くまいが、作家・ライターに相応しいスタイルというものは存在しない。重要なのは、あなたが何を書き残すかだけだ。
4. 自らが苦手とするものから、距離を置いた方がいい。だからと言って、自分ができないことを、する必要がないことと思うべきではない。自信がないことを、軽蔑的な態度で覆い隠してはいけない。
5. 物を書くことと、それを見直し編集する時間を適切にとる。
6. 排他的な派閥や集団、組織からは距離を置くべきだ。群集があなたの文章が良くすることは決してない。
7. インターネットが切断されたパソコンで仕事をする。
8. 文章を書くための時間と空間を作る。書くとなれば、大切な人さえ遠ざけるべきだ。
9. 実績と名声を混同しない。
10. 手元のベールを通して真実を語れ、それしかない。決して満たされないことから来る悲しみを、生涯受け入れよ。
物書きのルールではあるものの、言葉を置き換えれば、他の職業や立場の人にもあてはまるだろう。これを参考に、普段の仕事に役立てて頂きたい。(guardian.co.uk)
これは劇作にも同様のことが言えます。特に10。ようは現実に起こる「負」を自身の思考を通して変形させ、提供するというもの。虚構でしか劇作家はものを語れず、観客は劇作家の描く変形させた「負」を通じて感情を揺り動かすのです。
嬉しいときや楽しいときに物は書けません。書く必要がないからです。「負」を書き起こすことで作家は充足感を求めているかもしれません。当然「負」を意識しない作家もおりますが。その作品はあまりわたしは好みではないのかもしれません。
この原則は昨年2月、同サイトが英国中の作家を集めて、それぞれの物書きとしての原則を掲載したものである。いずれの作家の原則も素晴らしいのだが、取り分けゼイディーさんのものは、人生のあらゆる場面に置き換えることができるルールなのだ。
【ゼイディー・スミスさんの、物書き10の原則】
1. 子どものときには、たくさん本を読むと良い。ほかのことをやる以上に、読書に時間を割く。
2. 大人になったなら、自分が他人になったつもりで、自らの書いたものを読み返す。自分の宿敵になったつもりで読むとなお良い。
3. 自らの職業をロマンチックなものと捉えてはいけない。良い文章を書こうが書くまいが、作家・ライターに相応しいスタイルというものは存在しない。重要なのは、あなたが何を書き残すかだけだ。
4. 自らが苦手とするものから、距離を置いた方がいい。だからと言って、自分ができないことを、する必要がないことと思うべきではない。自信がないことを、軽蔑的な態度で覆い隠してはいけない。
5. 物を書くことと、それを見直し編集する時間を適切にとる。
6. 排他的な派閥や集団、組織からは距離を置くべきだ。群集があなたの文章が良くすることは決してない。
7. インターネットが切断されたパソコンで仕事をする。
8. 文章を書くための時間と空間を作る。書くとなれば、大切な人さえ遠ざけるべきだ。
9. 実績と名声を混同しない。
10. 手元のベールを通して真実を語れ、それしかない。決して満たされないことから来る悲しみを、生涯受け入れよ。
物書きのルールではあるものの、言葉を置き換えれば、他の職業や立場の人にもあてはまるだろう。これを参考に、普段の仕事に役立てて頂きたい。(guardian.co.uk)
これは劇作にも同様のことが言えます。特に10。ようは現実に起こる「負」を自身の思考を通して変形させ、提供するというもの。虚構でしか劇作家はものを語れず、観客は劇作家の描く変形させた「負」を通じて感情を揺り動かすのです。
嬉しいときや楽しいときに物は書けません。書く必要がないからです。「負」を書き起こすことで作家は充足感を求めているかもしれません。当然「負」を意識しない作家もおりますが。その作品はあまりわたしは好みではないのかもしれません。
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