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「Oi-SCALE企画公演オムニバスof Oi Oi vol 3」
@駅前劇場
誰にも似ない個性を持った5人の作家が、「エレベーターの中」と「エレベーターホール」を舞台に書き上げた短編作品集。
3ストーリー×2プログラムの日替わり上演。
Aプログラム/演出 佐藤裕亮・林灰二(Oi-SCALE)
「朝顔」inElevator 作 青木豪
「なにをいってるの」 ElevatorHall作 かあきじいんず(Rel-ay)
「プロレタリア」 inElevator 作 林灰二(Oi-SCALE
小原兄さんが出演している公演。週末は基本的に動いていたので、久しぶりの観劇である。
「朝顔」は弟を手にかけようとする兄夫婦との対話。
「なにをいってるの」は邸宅で起こるナンセンスコメディ
「プロレタリア」はエレベーター内で繰り返される殺人とその仲違い。
オムニバスとしては「場所」の縛り。しかし改めて他人様のオムニバスを見ているとその難しさを改めて感じる。結果として多少婦人は「テーマ」の縛りになっているのだが基本的には自由である。作品ごとの関連を考えるともっと中にまで入り込んでも良いのであろうと考える。
エレベーターの中とホールという限定的な縛りなので3作品には全く同じ状況を求めたい。つまりは「エレベーター中、またはホール」という1シチュエーションでどこまで「それ以外の世界」を観客に広げられるかということである。シーンによる区割りや想像シーンはそれとして面白いがシチュエーションと闘ってほしいなと思う。そういう意味では「プロレタリア」が面白い。ハードボイルドさも幽玄性もわたし好みであろう。
小原兄さんは「朝顔」で殺害されかける弟をシニカルに演じる。人間としてその場に居られる小原兄さんの芝居がやはり好きだ。
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