My ordinary days

ようこそいらっしゃいました!
ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

最近の読書

2013-11-30 13:54:27 | 読書
…と言いつつ、積ん毒が主になってる。。。。。読み終わっていないのについ買っちゃうのがいけないんだけどさ。

火坂雅史「西行桜」
時代ホラー短編集、ということらしいですが、美青年世阿弥(あの能楽師のね)の呪術とか怪しげで魅力的な呪禁師だの退魔師だのでてきて あらこれはマホ―とかチョ―ノ―リョクとか大好きなラノベ世代にもいいのでは?と思ったら色っぽいシーンもでてきてしまうので、子どもにわざわざ勧めることはしませんでしたあ

綾辻行人「ANOTHER」
長編でしたが一気読みで。ま ホラーですかね・・・その設定を受け入れちゃえばあとはミステリのように誰が謎の正体なのかを推理して楽しむことも可・・・最初に「ん?」と思ったところをほっとかなければ、わかるかなー私はほっといちゃったなー、後でああそういえば、とは思った。

高橋克彦「蒼夜叉」
これもホラー、そうなの、なんかそういうのを酔いたくてまとめ買いしちゃったのよー。タブン他の作品でもそういう系統というか、神社怨霊ソロモンの秘宝日本のキリスト伝説 とまー胸がワクワクするようなオカルトちっくなお話満載で と学会 で認定もらえそうな怪しげなお話盛りだくさんで いやーおもしろいですさ!

上田早夕里「華竜の宮」
ハヤカワSFシリーズです…2011年版ベストSF第1位・・・2010年の作品から選ばれるのだと思うけれど・・・多くの陸地が水没した未来の地球のお話で、これはすごく面白かったのですが、陸地が沈んでいくという内容があったりして2011年にこれ選ぶのもまあ、関係ないといえばそうですが、ちょっと複雑な気になったりね。海上で生活するために発達進化した海上民とか人間の情報の整理をするためのアシスタント生命体とか細かな設定が目をひきます。子どもにもお薦めなんだけど、長編なので期末終わってからでないと、ちょっと読ませられない・・

あーそうだ、文藝春秋をパパにどこかにしまわれてしまったので探し出さないと。
村上春樹の小説が載っているのですが、パパが読み終わるまで~♪と楽しみにとっておいたら…デザートか?…いつの間にか姿がみえなくなってるし。
見つけます。

  

読み途中なのが

アビラの聖女テレサ「霊魂の城」キリストの愛、神の光に充たされて輝く人間の霊魂についてのお話を、500年前の修道女である聖女テレサが神の力を借りなが後進の修道女のために著したもの。平易な言葉で語られているものの、なかなかに理解し読み進めていくのが難しい。

大久保智弘「無名剣 火の砦」いやー手軽に読める時代物を探しておりまして、この方を勧められたので初トライです、この作家の方。


選ぶ本がめちゃくちゃ!?
気分次第で読むからなー。ほかにも何冊が読了している気がするけれど、いますぐ思いついたのがこれくらい。

諫山創「進撃の巨人」

2013-11-28 13:33:33 | 読書
長男くんの学校の体育祭ではクラス毎にTシャツを作るのですが、今年は表がコナンくん、裏が。。。。なにこの表皮を剥いだ筋肉だけのお顔は!?

と思ったいたのが 巨人 のお顔だったそうで。

きもっ というのが感想というか、だってねえー。ラノベなのか漫画なのかも知りませんでしたが、気付けば長女ちゃんが一巻ずつそろえ始め、パパまで協力して買い集め
今10巻まであるのかな。

巨人の絵柄が気持ち悪いのと、絵がうまいんだかへたなんだかちょっとなあ、な風だったので手をださずにいたのだけど、長女ちゃんの本棚がわけわからない状態に突入していたので整理し始めたところ ついつい全部読んでしまった・・・・!お話はまだ途中なのですが。

もーとにかく巨人が気持ち悪い。お話は 皆さん知っているのか?人食い巨人が出現して(いつどうして現れたのか全て謎)人類は狭い狭い閉鎖された区域でなんとか生き延びているのだけどそれもいつまで続くかわからない世界。そこで巨人と戦う兵士のお話なんですが・・・・まあ謎が多く読み進めるにつれて少しずつわかってくる感じですが

SF、の範疇にはいるのかファンタジーなのか両方なのか、物語としておもしろかったのですが人がばんばん死んでいくね。巨人相手に戦っているので食べられちゃったり折られちゃったり、ダメな人はダメだろうなこの漫画。私もなるべくそのようなシーンは見ないで読み進めましたが

登場人物のお顔が数種類のパターンにちょっと目が違うとかちょっと背の高さが違うとかそんな見分け方をするために、誰がどれだかわからなくなることもアリ。登場人物がどんどん増えていくのであれあれ、と思いつつ 戦いに倒れていく人たちもたくさんいるので・・・つり合いがとれているんだかどうなんだか??

でも あーこういうのが中学生高校生好きなわけなのねー 残酷な世界をどう生き延びていくのかどう向き合っていくのか。アイデンテチーの問題なんかも提示されていたり。

おそらくしっかりと物語世界が構築されているのでしょう、破たん泣くと言うか心配しないで読み進められます。次の巻はDVD付きらしく、長女ちゃんとパパが(←スポンサーか・・・)
予約を入れています。大きく話が展開したところで10巻が終わったので続きを読むのが楽しみ、といっても読んでない体でいきますが・・ほほほ。

あーでも
絵が気持ち悪いから表紙にも触りたくないよおー

中町信「模倣の殺意」

2013-08-29 13:09:36 | 読書
書店のポップに引かれて購入。
40年前の、ほんと昭和!な作品。日本初の叙述トリックを使った推理小説:著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。だそうです。

読んでみて、まあここら辺が怪しいかな、というところがそうでした。人と時とね。(お。ぎりぎりか。。。)

ミステリのためだけのミステリ、推理だけの推理小説は好かない。
煙草吸う人がやたらいるとかネグリジェ着てるとか個人情報何それ食べられるの?な扱いとか そういうのは時代が違うからよいとしても、婚約者が死んでそれを泣きもせず犯人?を探す探偵役って、理解できませんて・・。

久しぶりに 一人で 本屋さんにはいったら、あっという間に一時間半くらいたっていてびっくり。
背表紙読んでるだけでも時間たってしまうよなあー。楽しくて。
つい買ってしまったラノベ風というかもうラノベであろう、タイトルもうろ覚えだけれど上中下巻の上巻だけ買ってさくさく読み終わり、では続きを買おうかなーとよった本屋さんでしたが
中巻下巻がみつからなくてうろうろしていて、最終的にこれをポップ買いしてしまった。

時間がたくさんあるわけでもなく、あと何冊大切な本にめぐりあえるかわからないのだし、まあ読まなければわからないから読むのだけど、
時間潰しなだけになってしまう本(失礼・・・)にはあまり手をだしたくないのですが。仕方ないか

漫画「るろうに剣心」

2013-08-06 13:18:59 | 読書
実はおうちに全巻セットがあったりして・・・


これってもう20年前の漫画だったのですね~ たしかこれ、長男くんのお誕生日プレゼントの全巻セットだったっけ?
「ホワッツマイケル?」の全巻セットとか「幽遊白書」全巻セットとか なぜそんな古い漫画が好きなんだか、というかなぜ知ってる??JOJOも、「やっぱ承太郎がかっこいいなあ」などどいうし。や、私もすかさず「そりゃ―承太郎が一番かっこいいに決まってる。」と返しましたが。
謎多き長男くん・・・

ま、とにかく彼が全巻持っていて、でもそーんなに興味あるわけでもないので今まで無視していたのだけど、この間テレビでやってた映画版を見ていったいどんな原作なのか?
と手に取ってみました。

週刊誌で使われている紙の質はよくないのでわかりづらいのですが、文庫本化されてちょっと質がよくなるとわかる、絵がきれいですねええ。「幽遊白書」もそう思ったけど。原画はもっときれいなんだろうなあ、

弱そうで本当は強い主人公、次から次へと現れる強敵、そして仲間。
ま お約束通りのお話です。イマ4巻目に入るとこ。映画は1,2巻をくっつけた感じになっているみたい。

勘違いをしていて、「るろうに」とは「流浪人」の読みだったのですね。というか、作者の方が勝手に作った読み方らしいけれど。流浪という言葉に助詞「に」がつくのか、と思っていた。造語ではわからなくても許されるでしょうーしかし、この漫画読んだお子ちゃまたちは間違って覚えちゃうのでは、と心配。

14巻まであるのですが、きっと次々強敵がでてきて、それでもどんどん主人公は勝っていくんだろうな。最後はどう終わるのかな・・・展開は読めてしまったような気がします。おもしろくないことはないので、残りも読み進めてみますー^^

映画、また新しいの作るようですが、キャスティングはよいのでは。豪華な感じだわ。




いとうせいこう「想像ラジオ」

2013-07-04 20:20:52 | 読書
ビットワールドのセイコーさん・・・・として、ほぼ毎週テレビでお見かけしているのですが(次男くんがこの番組好き)
著作を読んだのはこれが初めて。


想像することって、本当にたいせつ。目に見えることだけが真実ではないのです。
震災を題材にしているお話ですが・・・この表題のラジオ、聴けるんですよ。私たちも。だって想像ラジオなんだから。

想像ラジオは津波に流されて木の上にひっかかっている、「DJアーク」さんが放送している番組なんだけど、いろいろな人が聴いていろいろな人が放送に参加して。

そう、こんな一文でも想像できるの通りアークさんはもうこの世の方ではありません。初めは本人も自覚がなかったようですが。
そんなことあるわけないし。小説だし。と、思うのもアリ。元々想像なんだから。でも、これが想像のお話だからって、ないっていいきれます??聴いてないよね。聴こえてないからこんなことないっていうだけで、聴こえる人には聴こえていて、それが本当のことだ、って言われた時に否定しきれないでしょう、当事者ではないから。

癒しの物語、というものでもないです。人の心、魂の持ちようについてのお話。

多くの人が震災で、いろいろな事故や病気でこの世を去ります。生きていれば、だれでもそうなります。では、死んでしまったらもうそれでその人は無になるのか、といえば、そうではない。あちら側にいってしまった人と、こちらにまだとりあえず残っている人と、交流している人だっている。(オカルトではないよ~)

自分の家族の安否を気にしつつも放送を続けるDJアークさんの章と、その放送をなんとなく受信できそうでできないこちら側の人たちの章とに分かれており、そんな亡くなった人たちの声が聞こえる気になってはいけないと憤るボランティアのプロなども登場し、被災した人々を支援することの難しい一面を感じることもできます。今、まさに、被災地支援の方法や形を細かく段階別(と、ひとくくりにはできないのではあるけれど)に変化させていかなければならない現実があり、内容が時間とともに変わっていくだけのことで支援の問題自体がなくなるということではないためにある程度の期間古びないトピックとして読者に届けられることになるでしょう。

この想像ラジオの存在に惹かれ、なんとか聴いてみたいと願うこちら側での主人公がカノジョとそのことについて会話するシーンがるのですが・・・・・この世の善悪とか何とかを超えて、切ない。と同時に、人はどういう形であれ、繋がっていられるのだということを改めて信じることができました。

このお話は普通の人の人生と同じく100%のハッピーエンドな風に終わるというわけには行かないのですけれど、考えようによっては100%のハッピーエンドなんてない、またはどんなエンドィングであってもそれはハッピーなものになるので・・・ただ、読後にきちんと残るものはあり、読者にとってはハッピーな終わり方をしていると言えましょう。

お薦め☆☆☆☆☆ の本。



個人的意見としては、芥川賞をとろうがとるまいが良い作品は良い、なのでまーどっちでも・・・
しかしビットワールドのあのセイコーさんがなんとかというスゴイ賞をとったんだぜい!ということになれば、あの番組を楽しくみている子どもたちにも喜ばしいニュースとなるとは思います。

第149回「芥川賞・直木賞」候補11作決定 湊かなえ氏が初ノミネート(ORICON STYLE) - goo ニュース2013年7月4日(木)05:00
(ORICON STYLE)
 日本文学振興会は4日、第149回芥川賞・直木賞(平成25年度上半期)の候補作を発表した。
 芥川龍之介賞候補には、タレントとしても活躍するいとうせいこう氏の『想像ラジオ』をはじめ、4度目のノミネートとなった戌井昭人氏の『すっぽん心中』など全5作が選出。

 直木三十五賞候補には、5度目のノミネートとなった恩田陸氏の『夜の底は柔らかな幻』ほか、日本でも人気のマティス、モネら4人の画家たちの人生を描いた原田マハ氏の作品集『ジヴェルニーの食卓』、初選出となる湊かなえ氏の『望郷』など、幅広いジャンルから全6作が選ばれた。作品の多くが実写化されている湊氏が、同賞を初受賞するのかにも注目が集まる。受賞作を決める選考会は17日、東京・築地「新喜楽」で行われる。

 芥川賞・直木賞は昭和10年に制定。芥川賞は新聞・雑誌に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌、堪能本で発表された短篇および長編の大衆文学作品を対象に優秀作を選定する。

 前回の第148回(平成24年度下半期・1月16日発表)は、芥川賞が黒田夏子氏の『abさんご』、直木賞を平成生まれ初の受賞者となった朝井リョウ氏の『何者』と安部龍太郎氏の『等伯』が受賞している。

候補作品は以下のとおり。

■第149回芥川龍之介賞 候補作品
いとうせいこう『想像ラジオ』文藝春号
戌井昭人『すっぽん心中』新潮1月号
鶴川健吉『すなまわり』文學界6月号
藤野可織『爪と目』新潮4月号
山下澄人『砂漠ダンス』文藝夏号

■第149回直木三十五賞 候補作品
伊東潤『巨鯨の海』光文社
恩田陸『夜の底は柔らかな幻』文藝春秋
桜木紫乃『ホテルローヤル』集英社
原田マハ『ジヴェルニーの食卓』集英社
湊かなえ『望郷』文藝春秋
宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』早川書房