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乳がんの日常臨床を変える新たな4つの臨床試験結果が発表

2010年08月26日 | 健康・病気

「がんサポート情報センター」の「最新がんトピックス 2010年09月号」より引用

http://www.gsic.jp/topics/201009.php#02

------------- 以下引用開始 ------------

2010年ASCO年次総会で臨床的に重要な4つの乳がん臨床試験について報告された。このようなことはこれまでになかったことである。

最初の試験は、免疫組織化学(IHC)検査の有用性を検討する試験であった。IHCと呼ばれる細胞染色法は、病理医による組織標本スライドの検査では見つかりにくい少数のがん細胞や微小転移を発見することができ、乳がん患者のセンチネルリンパ節や骨髄中にまれに存在するがん細胞を確認するために広く行われている。

試験は「IHC法により再発の恐れがある患者を特定し、全身化学療法を要する患者の決定に役立つ」との仮説のもとに実施された。

腫瘍摘出術を受け、臨床的にリンパ節転移陰性(脇の下のリンパ節に触知可能な転移がない)の早期乳がん患者5000人以上を対象に行われた。

仮説は立証されず、研究者は「IHC法によって微小転移が見つかることは予後が悪い徴候と考えていたが、そうではなかった。この試験の結果、今後新たに乳がんと診断された女性にこの染色法が行われることはないだろう」と述べた。

IHC法は多くの医療施設で日常的に行われているため、今後の医療に影響を与えるはずであると指摘された。

2番目の試験は、臨床的にリンパ節転移陰性の乳がん女性を対象にして、センチネルリンパ節生検と腋窩リンパ節郭清を比較した大規模第3相比較試験である。

その結果、センチネルリンパ節生検に追加して腋窩リンパ節郭清を実施しても何のメリットも得られないことが明らかになった。すなわち、センチネルリンパ節生検が陰性であれば腋窩リンパ節郭清の必要はなく、女性のQOL(生活の質)にとって好ましいと同時に医療費節減にもつながると考えられる。

これに関連する3番目の試験では、センチネルリンパ節の限局性疾患患者で、乳がん細胞を探すために腋窩リンパ節を追加切除しても生存の改善につながらないことが明らかになった。

センチネルリンパ節に微小(0.2~2ミリ)転移やマクロ(2ミリ超)転移がある患者に対して、多くの医師は日常的に腋窩リンパ節郭清を選択しており、この結果は重要である。すなわち、腋窩リンパ節郭清が必要な女性は実際に受けている患者よりかなり少ないことを示し、多くの女性が広範囲なリンパ節郭清に関連する副作用リスクを回避できる可能性を示す。

ただ、この試験は症例集積の点で目標を達成できなかったため、結果は最終的なものではない。

4番目の試験は、高齢女性の乳がんでは外科手術後の放射線治療を実施しなくてもよい場合があることを明らかにした。

第3相比較試験の結果によると、70歳以上の早期乳がん女性は、乳房温存術+タモキシフェン(一般名)治療に放射線治療を追加しても利益が得られなかった。

これは1994~1999年にエストロゲン受容体陽性でリンパ節転移のない早期乳がんの70歳以上の女性636人を対象に実施した試験で、手術後に319人にはタモキシフェンの投与のみ、317人にはタモキシフェン+放射線治療を実施した。今回の報告はその後10.5年(中央値)の追跡調査の結果である。タモキシフェンに放射線治療を加えることにより、同側乳房でのがん再発率は6パーセント減少したが、全生存、乳がん特異的生存、がん転移、および再発による乳房切除の必要性に対しては影響が認められなかった。乳がん特異的10年生存率は、タモキシフェン単独投与の女性で98パーセント、タモキシフェン+放射線治療の女性で96パーセントであった。

以上の4つの試験結果は、生存を低下させることなく、多くの女性に対する不必要な治療の副作用をなくすことにつながると考えられ、日常臨床を変える結果といえる。

--------- 引用終わり -----

頭が悪いので、いまいち理解できませんが、センチネルリンパ節生検が陰性の場合、腋窩リンパ節郭清の必要は無いと言う事で良いのかな。ならば僕の妻は「これでいいのだ!」

コメント
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