日々是旅の途中・・・一期一会

日々の小さな日常に寄り添った Happyたち

春よ来い!

2011年04月01日 | 日記

 震災後の、ビートたけしさんの言葉が全身に刺さった。

 なのでここに・・・


 
 今回の震災の死者は1万人、
 もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。


 テレビや新聞でも、
 見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。

 だけど、この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、
 被害者のことをまったく理解できないんだよ。


 じゃあ、8万人以上が死んだ
 中国の四川大地震と比べたらマシだったのか、
 そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。

 それは死者への冒涜だよ。


 人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。

 そうじゃなくて、そこには
 「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。


 本来「悲しみ」っていうのはすごく個人的なものだからね。

 被災地のインタビューを見たって、
 みんな最初に口をついて出てくるのは「妻が」「子供が」だろ。


 一個人にとっては、他人が何万人も死ぬことよりも、
 自分の子供や身内が一人死ぬことの方がずっと辛いし、深い傷になる。

 残酷な言い方をすれば、自分の大事な人が生きていれば、
 10万人死んでも100万人死んでもいいと思ってしまうのが人間なんだよ。


 そう考えれば、震災被害の本当の「重み」がわかると思う。
 2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いを
 感じている人たちがいて、その悲しみに今も耐えてるんだから。


 だから、日本中が重苦しい雰囲気になってしまうのも仕方がないよな。

 その地震の揺れの大きさと被害も相まって、
 日本の多くの人たちが現在進行形で身の危険を感じているわけでね。


 その悲しみと恐怖の「実感」が全国を覆っているんだからさ。