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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

スローな出会い

2005-11-04 | 2008年1月まで
茨城県八郷町の「こんこんギャラリー」で、“にっぽんのスローフードinやさと”というイベントが6日までやっています。八郷は山に囲まれたゆったりした場所で、有機農業を始める人が多く集まっている。

Ritz'n(りっつん)という、つくばのマクロビオティックを出す自然食レストランも出店していて、けんちん汁が大変おいしかった。そのほか、有機野菜の直売、もちつき、有機農家の紹介パネル展、手作りの家具製作家の展示など。意外にこじんまりとしたイベントだったけれど、手作りな雰囲気が感じられた。

イベントもよかったけれど、ここではスローな出会いがあった。

まず、1週間前に笠間でお会いしたりっつんのスタッフの方に再会できた。もうちょっと話がしたいな、と思っていたのでちょうどよかった。ごちそうさまでした。

・・と思っていたら、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
大学1年生のころ(9年も前だ!)唯一、面白い授業をしてくれた岩崎駿介先生だった。南北問題の市民活動などをやっていた方だが、退官後は八郷で自給自足的な生活を送っていると聞いていた。
先生は僕のことは知らないにもかかわらずご自宅に招いてくれた。そこは、太陽の動き、風のながれ、緑の息吹、鳥の声を体に感じられる気持ちよい小高い山の中。そこにコンパネやビニールハウス、廃材を使って建てたプレハブに仮住まいし、向かいに本当の家をご夫婦でスローに建築中。3年間で基礎のコンクリートができたところだった。これから木造部分を作る。全部で20年かけて完成だ、という。先生は今68才。88才で完成して、ここを拠点に1000年計画で世直しするさ、というのだ。かっこいい。

講義したりいろいろ口でいっても、環境問題や南北問題、戦争は深刻になるばかり。もう話すことはなくなった・・自分で実行しよう、という気持ちになったそうだ。

晴耕雨読で、スローな世直しを思案するということかな。

1日1日があっという間に終わり、「あー疲れた」とビールを飲んでいる自分の生活・・休日でバランスをとっている。もっとわくわくする時間を持ちたいもの。
そんな中、今回のようなスローな出会いは、大きな喜びだ。