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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

そばの実の脱穀

2005-11-09 | 2008年1月まで
「島立て」をして1週間ほど乾燥させたソバの実を、脱穀した。

脱穀するには、写真のような「足踏み式脱穀機」を使った。
笠間では通称「がーこ」と言われているらしい。がーこ、がーこと鳴るからです。

下に付いている踏み板をリズミカルに踏むと、鉄線のひっかき歯がついたドラムが、ぐるんぐるんと回り出す。その回転するドラムに、穂の実のついた部分をこすり当てると、実がひっかかれてはじき落とされるという仕組み。

この足踏み脱穀機は、理屈はシンプルだけど、ドラムがいかに高速で回るかよく考えられているようだ。でも今は電動式に変わられて、普通は使われていない。

足踏み式ミシンやオルガンのように、片足で足踏みをし続けながら、手は穂をひっくり返しながら、回転部分にこすり当てていく。手の方に意識がいくと足踏みがリズムを崩し、ドラムの回転が停まってしまう。片足立ちしてもう片方の足は踏み続けているわけだから、バランスを崩しやすい。初体験だったけれど、すぐに回転が停まってしまい、なかなか進まなかった。師匠に変わると、スピードが5倍くらいちがう・・。腰にもやっぱりきた。農作業は熟練がいるなあ、としみじみ思った。

同時に、体験作業としてはとても面白く、ソバってこういう風にできるのかというのを実感するのは楽しい。ソバ通で味や産地、生産環境にこだわる人は増えているから、こんな体験ワークショップをうまく運営したら、受けそうな気がする。スローフード、エコロジー、農村と都市の交流・・と、いろいろつながっているだろうし。

次は、製粉していよいよソバ打ち!


へっぴり腰で作業中。
はじかれた実が飛散してしまうので、脱穀機の周りを白いシートで覆っている。