世之主神社の境内下の丘で、以前はサトウキビが作られていたという話を聞きました。島津のサトウキビ政策によるものだったのか、近年になっての農作物としての畑だったのかは分かりませんが、今では想像がつかないサトウキビ畑があったようです。
それが分かる写真などがあればと探していたところ、Googleや国土地理院地図から、神社の景観の移り変わりを楽しめるものが見つかりましたので年代を追って紹介します。
1951年頃の様子
地形が今とは少し違います。緑の範囲辺りがざっくりと境内下の丘です。
畑があるように見えますが、詳細は不明です。この畑で農作物やサトウキビなどを作っていたのかもしれません。
国土地理院
1974年頃の様子
これも現在とは道路が少し違うようです。
境内下には何やら3つの区画に分かれた緑色の畑らしいものが見えますね。
これがサトウキビ畑でしょうか?
国土地理院
2013年の様子
少し暗い時間帯での撮影だったようです。境内下は木々がまばらにあったりで、もう畑はないようですね。前回の写真から40年程経過していますので、後方の造成中だった場所も綺麗に畑になっています。神社の側道も形状が変わっています。間の期間の写真が見つかればいいのですが、今のところ見当たりません。
Google earth
2015年の様子
境内下には木々が生い茂っており、地面が見えなくなっています。私が島を訪れたのがちょうどこの頃です。写真では参道は綺麗に見えていますが、その時は草が生い茂っていて登れませんでした。
Google earth
2017年の様子
少しぼやけた画像ですが、境内やその下の木々が伐採されて地面がみえています。調査のために木々を伐採した頃ですね。Vol.240で紹介した参道の階段脇から入っていく道が綺麗に見えています。
畑らしきものがあった境内下は斜面になっているのが分かりますね。
城壁に使われていた石なども見えます。
Google earth
2020年の様子
うっすらと雲がかかっています。伐採された木々はもう生えていないようですが、地面は綺麗に緑で覆われています。
Google earth
2022年の様子
アングル少し違いますが、最新の神社の様子です。木々も少し増えているようです。地面は草に覆われています。
美しい夕刻
神社の鳥居から暗くなると見える美しい光景です。鳥居の先に見える光は、近所の中学校のグランドの明かりです。偶然にナイススポットになったのか?
計算されてここから見えるようになったのか?それは分かりませんが、ちょうど中央に見えるなんて凄いですね!
旅行で島を訪れる方はぜひ夕刻に足を運んでみてください!
現在はこうして神社が建立されていますが(明治初期建立といわれています)、ここはもともと1300年代後半に島を統治した当家のご先祖様であった世之主が居城した城があったのです。どのような城であったのか、想像が膨らみます。