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先祖を探して

Vol.204 示現流の絵はプレゼントではなかった

当家の先祖である平安統惟貞が、遠島罪で沖永良部島にやってきた東郷実勝に示現流を学んだことは、いくつかの記事に関連することを書いてきました。
そしてVol.140では、本家に保管されている示現流の対決の様子を描いた絵について書きましたが、示現流に詳しい方から先日コメントを頂きまして、新たなことが分かりました。




私たちは、この絵がどのような意味を持っているかは伝承されておらず、実勝が島を去る時に、弟子であった平安統惟雄に自分と平安統が対戦している様子を書いた絵をプレゼントしていたのかと推測しておりました。
ところが、この絵はそんなお別れの品ではなくちゃんと意味がある絵だったのです。

コメントを下さった方によると、示現流は初段から4段まで段位があり、それぞれの型を取得した時に、その免許としてこの絵が与えられるのだそうです。
よって、基本的には免許を取得した人には同じ絵が渡されているはずだと。
そういったことなので、島津家の尚古集成館にある示現流の絵とほぼ同じ(あちらのほうが保存状態はかなり良好)であるのだそうです。
この実勝は、遠島罪の前までに2段までは取得していたと言われているそうです。
絵には師範の名前や免許取得者の名前、型名なども書かれているそうです。
左の黒い服の男性は、示現流の流祖である東郷重位が描かれているといいます。また一説には、島津家久であるとも言われているそうです。

300年近く保管されてきた大切な家宝ですが、このようなことが分かり更に当家での価値が高まりました。ご先祖様が取得した示現流の免許証。気合の入った家宝ですので、これからも大切に保管していかなければなりませんね。

コメントを下さった方、本当に貴重な情報をありがとうございました。


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コメント一覧

yononushi
@mitsugiri mitsugiri様
これはまたまた素敵な情報をありがとうございます!
額縁の中身が確認できるか聞いてみようと思います。
少しワクワクしますね。
mitsugiri
採択いただきありがとうございます。書き足りないことがありましたのでもう少し。
この絵は目録の巻物の巻末と言うことになりますから、初めの方に初段から四段まで、段ごとに三つずつの型名が書かれている筈です。段位を取得するたびにそれぞれの段位の下に伝授した証として判が押されます。(順番に四つ押してあったら免許皆伝ということですね)
ですから、この額装されている内側に(紛失されていなければ)どこまで習ったかが分かる目録の本文があるかもしれません。
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