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先祖を探して

Vol.53 家宝の陶磁器が教えてくれたこと

本家には古い陶磁器が家宝として保管されています。
陶磁器類に全く詳しくない私でも、その古い陶磁器が何らかの価値があることは推測できます。
素人感覚でいえば、古い=骨董品=価値が高い とこのような感覚なのですが。
そーいえば少し前のニュースで、ニューヨークのオークションで中国の明時代の何か忘れたけどお皿のようなものが、15億円で落札されていたな~ 骨董品ってそんなに値打ちがあるの!?って驚いた記憶があります。

当家に代々保管されている陶磁器類ですがいくつか種類があります。お皿、お椀、小鉢、大きな壺であったりと。中でも私が興味をもったのはお皿類です。
なぜかというと、お皿の裏に何やら年号らしきものが描かれているのです。
決してマジックとかで書いたものではありません!きちんと焼かれている文字や記号のようなものです。
これを裏絵と呼ぶそうです。そんなネーミングがあったことも初めて知りました。

例えばこれです。これは中国の明時代の年号である、「嘉靖年製」と書かれています。



こちらも明時代の年号で「大明成化年製 」と書かれています。



明時代の年号なんてね、分かりませんよね。年号はこのようになっています。

明の元号
洪武(1368年 - 1398年)
建文(1399年 - 1402年)
永楽(1403年 - 1424年)
洪熙(1425年)
宣徳(1426年 - 1435年)
正統(1436年 - 1449年)
景泰(1450年 - 1457年1月)
天順(1457年 - 1464年)
成化(1465年 - 1487年)*琉球の三山統一後の第一尚氏~第二尚氏時代
弘治(1488年 - 1505年)
正徳(1506年 - 1521年)
嘉靖(1522年 - 1566年)*第二尚氏時代
隆慶(1567年 - 1572年)
万暦(1573年 - 1620年7月)
泰昌(1620年8月 - 12月)
天啓(1621年 - 1627年)
崇禎(1628年 - 1644年)

成化年号の時期は、第一尚氏7代目(最後):尚徳王と第二尚氏の1代目:尚円王の時代になります。

嘉靖年号の時期は、第二尚氏3代目:尚真王と4代目:尚清王の時代になります。

いづれも、北山王子の世之主が統治していた時代の物ではありませんが、先祖からの言い伝えによる琉球王府からの辞令で任務についていた首里の大屋子だった時の物と思われます。今から500年ほど前の古い時代の物であることは間違いありません。
冊封の船に乗って、遠い明国からやってきたお品なのでしょう。

この裏絵が私たちに教えてくれることは、当家のご先祖様が1500年代に明らかに存在していたという事です。そしてその当時に使われていた品が現代にまで大切に大切に保管されているということは、一族がご先祖様を大切に思い続けてきたということでしょう。
何度となく自然災害を経験し、戦争を経験し、アメリカ国にもなった。そんな時代を経ても一族に守られていた宝です。
そのことに大きな価値があるのだと思います。これは一族にとってはお金には換算できない大きな大きな価値ある存在であり、本物の寶だと思います。
これから先も、ずっとずっと大切に保管していかなければならないですね。

番外編で、ちょっと変わった裏絵がありました。色々と調べてみましたが、なかなか情報が無く、何でも教えてくれるというGoogleレンズのアプリでスマホのカメラでかざしてみたところ、、、



ヒットしちゃいましたよ!
全く同様の物ではありませんでしたが、同じように絵柄的な裏絵です。海外のコレクターが書いてるサイトで、英語で説明が書かれていましたが、このようなタイプの裏絵はヨーロッパ向けに産出された物だそうです。虫?の足の部分がアルファベットのAに似せて描かれていますよね。絵柄の中にアルファベットを仕込ませるような描き方が特徴なようです。
真偽のほどはわかりませんが、1つ勉強になりました。
Googleレンズ、賢いですね!
もう少し詳しいことが知りたいので、このような裏絵に詳しい方、情報を頂けると嬉しいな=

今回の裏絵で分かった年代は、今後のご先祖探しにも有益な情報だと思いました=


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