令和6年6月5日(水)正午頃、
丸亀城三の丸「延寿閣別館」を訪問してきました。
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延寿閣別館の沿革
・昭和8年12月、丸亀城三の丸に市の迎賓館として延寿閣が建設される。
これに連なる貴賓室として別館(特別室)が建築された。
別館は京極家の東京にあった建物の一部部材(床まわり・天井・長押・欄間・飾り金具など)を移築使用して建設されている。
・昭和60年3月延寿閣は老朽化のため解体される。
◯城泊事業
平成28年度に政府が立ち上げた「歴史的資源を活用した観光まちづくりタスクフォース」で示された
「観光ビジョン実現プログラム 2019」において、地域に点在する城や寺などの歴史的資源を活用し、
「本物の体験」を提供しうるユニークな新しい体験型宿泊コンテンツである「城泊・寺泊」を
積極的に支援する取り組み。
令和2・3年度に観光庁の専門家派遣事業により、採用され、延寿閣別館が宿泊施設として最適であると助言を得た。
当市としては、延寿閣別館を宿泊型の滞在型観光施設として整備を行い、
丸亀市の魅力発信と城泊で獲得した資金をもとに文化財保護への資金の調達を図っていくもの。
https://www.city.marugame.lg.jp/uploaded/attachment/16823.pdf
https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai67nintei/plan/a0483.pdf
お風呂は檜風呂に改修。
洗面所も手洗いは2カ所。
トイレの改修状況。
和室の欄間は、屋久杉の1枚板によるもので、昔のままらしい。
和室天井も屋久杉の1枚板を使用した昔のままとのこと。
この和室でお食事。
和室南側の縁側からの風景。
寝室は2ベッド。
『丸亀市観光協会:丸亀城延寿閣別館の利活用について』
昭和8年12月に丸亀市の迎賓館として、丸亀城三の丸に延寿閣が建設され、
これに連なる貴賓室として延寿閣別館が建設されている。
延寿閣は老朽化のため昭和60年3月に解体され、延寿閣別館は年に1から2回程度
イベント等で使われるだけであり老朽化の一途をたどっている状況であったとのこと。
2019年4月の改正文化財保護法により、文化財を地域資源として活かした
地方創生の取り組みが行われ始め、文化財の保存と活用の観点から、
観光庁の助言を受けながら歴史的資源を活用した観光まちづくりの第一弾として
延寿閣別館を宿泊施設として活用する城泊事業を推進することになった。
丸亀城三の丸延寿閣別館城泊事業は、現存12天守のひとつである丸亀城に高付加価値の
宿泊施設を設け、他との差別化を図り、世界中に「MARUGAME」をPRすることで、
より多くの観光客の来訪を目指すとともに、ブラッシュアップした各種体験プログラムや
お土産品等の開発により事業者の収益性の向上を目指すことを目的としています。
城泊予約受付を5月1日より開始し、宿泊事業開始は7月1日。訪問時には数件の
問い合わせはあるが予約はゼロとのことでした。
宿泊料金が2人1組で115万円(税別)と高額であり、超有名人を招待するなど
更なるPR活動が必要と思われます。
現在坂井市では丸岡城のおもてなし拠点整備事業として、国内でも珍しい懸垂型構造の
丸岡観光情報センターをお城の東側に建設中であり、約400年前に建てられた丸岡城と
新建築構造との対比を売りにして、PR活動・誘客へとつなげていくことが重要と感じました。
現存12天守のお仲間として、当初の目的が達成できることを願っています。