令和5年7月11日(火)午後2時、
坂井市議会DX推進特別委員会で横須賀市役所を訪問。
○横須賀市の概要
・人口 376,171人 (令和5年4月1日現在)
・世帯数 165,946世帯(令和5年4月1日現在)
・面積 100.81K㎡
・概要
神奈県南東部に位置し三浦半島の北半分を占め、市域の東側が東京湾、西側は相模湾に面しており、
中央部は山問部や急峻な丘陵部が中心で平地は少ない。
明治40年 (1907年)に市制施行し、平成13年に全国で28番目の中核市へ移行。
市内の行政・経済的都市機能が集中する東京湾岸には大工場や住宅群が、相模湾岸には自然が多く残り晨業も盛んである。
東京湾の入り口に位置するため江戸時代から国防の拠点とされ、軍港都市として栄えた。
幕末には市内東部の浦賀にパリーが来航したことでも有名であり、現在もアメリカ海軍横須賀海軍施設や海上自衛隊、
陸上自衛隊、航空自衛隊などの基地が置かれており、現在でもかつての軍都・軍港としての名残を多く残している。
今回の視察研修内容は「DX技術を活用した書かないワンストップ窓口について」でした。
これまで住民異動手続きは、複雑で何枚も申請書を書くといったイメージどおり、
実際に住民異動窓口でも様々な手続きを紙で届出しなければならず、市民の負担となっており、
繁忙期である3月~4月では最大待ち時間約100分となることもあり時間短縮が課題のひとつであった。
令和2年6月1日住民異動窓口研究WGを発足し、住民異動手続きの見直しを行い、
令和3年3月、24時間どこでも簡単にパソコンやスマートフォン、
タブレットを用いて必要な手続きを調べることができる「手続きナビ」を市のホームページに掲載し、
行政の届出書を電子で作成できる「申請サポートプラス」を窓口サービス課の住民異動窓口業務に導入している。
引っ越しや結婚といったライフイベントにおける行政手続きについて、
必要な手続きの種類や申請窓口、持ち物などを、
スマートフォンやパソコン等から誰でも簡単に調べることができるナビゲーションサイト
「手続きナビ」と「申請サポートプラス」により、取組後は待ち時間も約38分に短縮されたとのこと。
また、業務フローを大きく変えたことにより市民の導線も変わるため、
市民が来庁した際にわかりやすいように、フロアレイアウトも併せて変更していた。
これらのシステム導入費用が約1,260万円、年間ランニングコストは約190万円ですが、
事前に申請書を作成する市民は全体の1割未満とのことであり、
まだまだ運用の見直しや業務改善が必要と考えているようでした。
午後3時30分頃、窓口業務の様子を見学。
来庁者が申請手続きで利用できるようにタブレットやプリンターが設置されており、
窓口設置のタブレット操作のため案内職員を配置中でした。
横須賀市の「書かない窓口」は申請書を作成するシステムと窓口案内システムであり、
窓口に座つてからの手続きにかかる時間は短縮できていないようでした。
また、システム導入による職員側の負担軽減はあまり感じられず、
案内業務が増えたことにより職員の負担が増えたと感じることもあるようでした。
横須賀市ほど住民異動手続きは多くないと思われる坂井市に合った、
窓口業務の簡略化のシステム構築を検討していく必要を感じました。