ホテルせくみ屋さんでランチの後は、
小浜公園で観光ボランティアガイドさんと合流し、
小浜西組伝統的建造物群保存地区を散策してきました。
小浜公園の入口は象の形をしています。
「おばまの歴史」によりますと、
室町時代初期の1408年、将軍足利義満への贈り物として象やダチョウなど、
当時珍しい動物を積んだ“南蛮船”が交易基地として発展を続けていた小浜に入港、
初めて「象」が日本に上陸したまちとなったそうです。
大陸から見た日本地図を見ると、
船で来る昔の日本(京都)への玄関口は若狭湾ということもうなずけますね。
小浜公園入口の象の反対側には、小浜まちなか散策案内板があります。
重要伝統的建造物群保存地区
名称:小浜市小浜西組
種別1:商家町
種別2:茶屋町
選定年月日:2008.06.09(平成20.06.09)
解説文:小浜は福井県の南西部、日本海に面した港町である。
古くは日本海側から京への物資の中継地であり、若狭国の政治の中心地でもあった。
慶長6年(1601)に京極高次の小浜城築城後町人地が拡大し、
貞享元年(1684)に東、中、西の3組に区分された。
保存地区はそのうち西組のほぼ全域で、商家町と茶屋町、寺町からなる。
商家と茶屋では建築様式が多少異なっており、茶屋は二階前面に縁や出窓を出す特徴がある。
近世城下町の町割を継承し歴史的風致を今日によく伝えている。
国指定文化財等データベース参照(文化庁HP)
各家の玄関には5匹の身代わり猿が吊るされています。
魔除けでしょうかね。
庚申さんと身代わり猿とコンニャク
庚申信仰は青面金剛像を本尊とし、青面金剛の使いの猿を型どったお守りは、
魔除け、厄除けとして町内の家々の軒先に吊るされている。
まだ、庚申の日には、人間の体内にいる「三尸(さんし)の虫」が、
寝ている間に体から抜け出し、天帝(寿命の神)に悪行を告げ口に行くそうである。
そのため、「三尸(さんし)の虫」を退治すると伝えられている「コンニャク」を、
北を向いて無言で食すれば諸病諸厄を免れる。と昔から伝えられているとのこと。
「三尸(さんし)の虫」
三尸(さんし)とは、道教に由来するとされる人間の体内にいる虫。
上尸、中尸、下尸の三種類で、上尸の虫は道士の姿、中尸の虫は獣の姿、
下尸の虫は牛の頭に人の足の姿をしている。
大きさはどれも2寸で、人間が生れ落ちるときから体内にいるとされる。
全国伝統的建造物群保存地区協議会
小浜市小浜西組
https://www.denken.gr.jp/archive/obama-obamanishigumi/index.html
文化遺産オンライン
小浜市小浜西組
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/203319