ビバのよもやま日記

長い介護生活から解放されて、猫と酒におぼれる毎日を綴る日記です。

覚醒?

2012-12-18 22:34:41 | 日記・エッセイ・コラム

午前中、怒涛のマウスさばきでお仕事に励みます

ほぼ入力完了ということで、仕上げは帰ってからにしよう~

ってことで、母ちゃんの所に向かいます

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今日の母ちゃん・・・

半目を開けて眠っています

眼球は左向き・・・

意識はありません

それでも、声を掛けながらおぐしのお手入れは欠かしません。

お弁当をのんびり食べては声を掛け、本をめくりながら声を掛け・・・

午後のオムツ交換が終わったら、汚れ物を持って帰ろうと考えていました。

1時半、オムツ交換とパジャマ交換です。

看護士さんの一団が一斉に作業を開始すると、5分も経たないうちに6人分の交換が完了します。

看護士さんの最後の一人が病室を出たあとのことでした。

母ちゃんの隣のベッドのおばあちゃんのアラートが鳴りだしたんです

見ると、脈拍に変化は無いものの、血中酸素飽和度がみるみる下がっていくではありませんか

いつもは97~95のあたりを指していた数値が、79・・・65・・・63・・・

『どうしよう・・・看護士さ~ん

ナースステーションのアラートも鳴り始め、看護士さんがすっ飛んできました

ベッドはカーテンで仕切られ、何事も無かったような静けさに戻りました。

心電モニターが運び込まれ、5分後には先生もやってきました。

オイラの耳に最後に聞こえた心音は、2時丁度で止まりました

ほんとうに眠るような最後でした・・・

ご家族のかた、間に合いませんでした

その時です

盛大なあくびと共に腕を伸ばした母ちゃん

お目目パチクリとお目覚めです

まるまる2日も眠った母ちゃんは、てんかん前のような感じに戻ったんです

母ちゃんの手は床頭台に伸び、猫のぬいぐるみをご所望です

ジジ君を右手で握りしめ、ゴキゲンさんの顔つき

母ちゃんってば、他人様のエネルギーを吸い取ってるんじゃありませんかぁ~

これって母ちゃんの『特異能力』なのかぁ

でもよかったぁ~

ちゃんと目覚めてくれたよぉぉぉ~

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隣のベッドのおばあちゃんは、母ちゃんと同時期にこの病院に転院してきた方です。

なので、付添いのご家族様ともよくオシャベリをさせてもらいました。

このままオイラが帰っちゃったら、もう2度とお目にかかることも無いでしょう。

ってことで、ご家族様にご挨拶をしてから帰ることにしました。

おばあちゃんの呼吸が止まって45分ほど経った頃、ご家族様が到着されました。

看護士さんがご遺体の清拭をしている間に、ご挨拶をさせて頂きました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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予定より遅く帰宅したオイラは、ガムシャラにお仕事に没頭します

6時、お仕事完了~

メールしておしまい~

さ~て、夕飯の準備しようかな~と思った時、メールの着信

今月初旬に作成した図面の、修正と追加の依頼です。

ざっと目を通して、明日の作業の手順を確認・・・

今日の業務が終了しました

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母ちゃんの意識も回復したことだし、今夜は美味しいお酒が飲めそうです