ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

1996年6月(3歳)

2001年01月03日 | ゆきちゃんの日記
これは1996年6月の日記です。
3歳の頃、月に一回しか通えなかった
療育センターに持っていくために
書いた日記です。


1日(土)

おにぎりを素手で持つことができないので
練習させるが、ぜんぜんできない。

ハンバーグをこねる時とか、
フライに衣をつける時
新聞紙をひいて手伝わせようとするが
手が汚れることを嫌がる。


2日(日)

おねえちゃんが、
マンガを買ってきて読もうとすると
自分に見せろと、引っ張って泣く。

それでも離さないと泣きながら
「モ-」といっておこる。

上の子と笑ってしまう。



4日(火)

療育センタ-に行くために
朝9:20のジェットフォイルに乗る。

修学旅行と鉢合わせになって
満席で窮屈な船旅になってしまった。

由紀子はカセットを聞いておとなしくしていた。

長崎の街中ではTVで見たことのある看板に
感激して唄ったりおお喜びだった。


5日(水)

初めての訓練なのに
由紀子はニコニコして楽しそうだった。

ビ-ズで遊んだときにビ-ズの中に
足をつけることができなかった事だけが気になったが

クラスの中にでは1番症状が軽い方だったと思う。

今までがんばったことが無駄ではないと思った。


6日(木)

長崎から帰った疲れも見えずに由紀子は元気だ。

療育センタ-で教えてもらったマッサ-ジをしてやると
くすぐったい様子だったが、
嫌ではなさそうだった。

首につかっまってぶら下がる
最初の頃とは比べ物にならないほど長くぶら下がれる。


7日(金)

わんぱく広場。

気のせいか最近みんなと同じように
行動出来る事が多くなったような気がする。

1年遅れがあってもそれなりに成長するのだろうから
2才半ぐらいの子どもと同じなのかもしれないが、

これ以上同級生の子どもたちに離されないように、
少しで間隔が縮まるように
がんばっていかなくてはと思う。


8日(土)

ビニ-ルプ-ルを買ってきて
パイプ枕の中身をだして
療育センタ-でやった訓練をまねして見た。

やはりどうしても足を浸けることができない。

焦ってはいけないと
自分に言い聞かせながら一緒に遊ぶことにする。

口の中にパイプを入れてしまうので目が離せない。


9日(日)


子ども劇場の例会。

小さな人形劇を
私の膝の上で初めて最後まで見ることができた。


11日(火)

久しぶりに外でみんなと遊ぶ。

相変わらず一人だけはなれて自由に振る舞って

何度もおしっこを漏らして・・・、

他の子と比較すまいと思っていても
やはり寂しくなってしまう。


12日(水)

2週間ぶりの音楽教室。

慣れてきたこともあるのだろうが
関係ない歌を唄ったり、
言葉を発したりするので
ハラハラしてしまう。

先生には由紀子のことは話してあるので
それなりに対応してくださるので助かる。

でも、音楽が好きなのは確かだ。


13日(木)

ビニ-ルプ-ルで遊ぶ。

やはり足は浸けられないが、
この遊びが嫌いな訳ではないようだ。

パイプの中におもちゃを隠して
宝探しの真似事をしてみたら、
なかなかじょうずに探す。


14日(金)

わんぱく広場の日。

「かたつむり」の手遊び唄をやったとき
由紀子が上手に真似をしていた。

最近TVの手遊びや、
体操のまねごごとを
よくするようになったなあと思っていたが

わんぱく広場で自分からやっているのを見るのは
初めてだったのでうれしかった


15日(土)

TVの情景を見て
適切に表現する言葉を使うようになったと思う

「おうまさんだ、ポックリポックリ」

「ネコサンかわいいね」

今まで口にする言葉は
ほとんど絵本の中のセリフだったのが
少しずつ自分の言葉になってきているような気がする。


16日(日)

ビニ-ルプ-ルで遊ぶ。

かごの中にパイプをいれて
雨のように降らみるとすごく喜んで

いつの間にか
足をプ-ルの中に入れて遊んでいた。

しばらくするとまた上にあげていたが
この調子でいけば慣れてくれるかもしれない。


17日(月)

今日はおねえちゃんが休みなので
3人でバスに乗っておばあちゃんの家にいった。

おじいちゃんとおばあちゃんに
可愛がってもらって、
ご機嫌の由紀子だった。

「おじいちゃん!」「ハ-イ」

と愛嬌を振りまいた後

おばあちゃんの事を

「ばあ-ばあ」と呼んで

おばあちゃんがガクッとして大笑いだった


18日(火)

近所のお友達を家に呼んで
ビ-ズプ-ルで遊んだ。

やはり一人で遊ぶより、
お友達との方が楽しい。

無関心のようだがやはり気になるようで
側にいて遊び方を真似たりしていた。


19日(水)

音楽教室の日。
カスタネットを曲に合わせていたたく場面で
踊りだしてしまった。

象さんの曲の時は象さんの真似をして

蟻さんの時それらしく・・・、

先生はそれでもよくがんばったねと
シ-ルをくださった。

手をつないで踊るときリズムに合わせて両足で飛べた。


20日(木)

昨日音楽教室が終わって
4時ごろお昼寝をしたせいか
夜、寝たの12時半だった。

しかし由紀子は元気で
私の方が眠くて1日気分が悪かった。

長靴を一人で履けるようになったので
外へ履いて出かけた、

水たまりの中をピシャピシャと楽しそうだった。


21日(金)

わんぱく広場の日。

今日はなぜか気分がのらないらしく
なんとなく無関心だった。

2日続けて12時ごろまで起きていたせいで
睡眠不足ではないかと思ったので

なるべく早く昼寝をさせて、
夜はやっと10時半に寝せることができた。

ビ-ズプ-ルで足を浸けることができるようになった。

ずっとではないが遊びに夢中になった時は
中に浸けて遊んでいた。


22日(土)

23日(日)

朝から鼻水が出ていると思ったら、

夜になって37.5の発熱。

半年ぶりぐらいになるだろうか?

熱をだすと脳の発育がよくなると言っていた
yukiパパはなんとなくうれしそう。

夜中38。5まで上がってさすがに寝苦るしそう


24日(月)

朝から病院へ。

夏風邪とのことクスリを出してもらって帰って来る。

薬が嫌いでなかなか飲んでくれない。

それでも夕方には平熱に戻っていた。


25日(火)

福祉事務所にいって保育園の事を相談にいく。

働いていないお母さんの子どもは
保育所では預かれませんといわれた上に、

手のかかる子供が行くと
他の子どもの逆差別になるといわれて、

悔しく泣いてしまった。

なぜその場で怒って文句がいえなかったのか。


26日(水)

N井さんに電話をして
「若竹の会」の会長さんのUさんに会わせてもらう。

「M保育園」が
自閉症の子どもを受け入れていると聞いて

目の前が明るくなる思いがした。

今日も12:00になっても眠れず、

私はイライラ!


27日(木)

かくし絵の絵本「キンギョ」を使って
質問をしてみたら
正確に指で指して答えた。

少しずつ少しずつ成長していると実感する。


28日(金)

わんぱく広場の日だが、

朝から咳が続くので欠席する。

雨が降ってばかりで運動不足なのか

「お外お外」と玄関へばかり行く。


29日(土)

夕方雨が上がったときは
由紀子と散歩に行くことにする。

今日は港へ船を見に行く。

家から5分くらいの所だが、

街から急に港になるので
気分転換には最高で由紀子も大喜び!


30日(日)

おじいちゃんの所へ行く

「おはようございます。」

と丁寧にあいさつをしてみんなを驚かす。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする