ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

1998年2月 (5歳)

2001年01月23日 | ゆきちゃんの日記
これは1998年2月の日記です。
月に一回しか通えなかった
療育センターに持っていくために
書いた日記です。


2日(月)

保育園にお迎えに行った時に
いつものように笑顔をみせてくれなったのが気になっていたら
夜になってやはり熱がでる。

去年の2月3日にひきつけを起こした時のことを思い出してしまう。

このまま無事に1年が過ぎますように。


3日(火)

熱はたいしたことないが用心のために病院へ連れていく。

今日は保育園のマメまきとお誕生日会の日だった。

2月生まれの由紀子は主役の筈だったのに、

残念!

でも、ひきつけもなく1日が終わってホッとしている。


4日(水)

保育園にいく。

O上先生が

「昨日は保育園に鬼が来たんだよ」と、

声をかけると

「オニさん、こわいよ」

と答えていた。


5日(木)

2月7日に福祉大会で

体験発表することを保育園には黙っていたのだが、

やはり一言いっておこうと思って口に出したら

「ああ、ずっと前から知っていましたよ。
由紀子ちゃんのお母さんが話すから
みんなで聞きにいきます。」

といわれて、びっくりしてしまった。


6日(金)

今日の保育園のおやつは枝豆とゆで卵。

由紀子にとっては最悪のメニュー。

でも1人で頑張ってみんな食べてしまったそうです。

よくがんばりました。


7日(土)

今日は福祉大会だった。

出ることに反対していた叔父が話を聞いてくれて

「大変だけど、頑張りなさい」

と言ってくれた。

うれしかった。


8日(日)

福祉大会が終わったら気が抜けてしまって

今日は1日何もしませんでした。

由紀子も部屋で絵本を見たりビデオを見たり
本当はたいくつだったんでしょうに・・

ごめんね。


9日(月)

保育園の先生方が土曜日の福祉大会を聞きに来てくださっていて

よかったと誉めてくださった。

由紀子の成長は保育園のお陰です。


10日(火)

由紀子のお誕生日。

保育園でもおともだちに
ハッピィ・バースディを歌ってもらって
うれしそうに帰宅する。

夜は家族とお祝いをして、
ケーキのローソクを一人で全部消して、

自分で「おめでとう」と手をたたいておお喜び。


11日(水)

今日はお休みなのに家族それぞれに出かけて

由紀子と二人きり。

ドライブで海に行ったが、
水を触りたいと大騒ぎするので
無理矢理公園へ連れていく。

長いパイプの滑り台を
何回も滑りたがるけれど、

いつも私のヒザの上。

おしりが痛いのは私です。


12日(木)

由紀子を迎えに行った時、

年長組の女の子に

「由紀子ちゃんを産む時に失敗したと?」

と言われて、言葉が出なかった。

そして

「由紀子ちゃんはいいよね、
のんびりしてて・・・
わたしたちなら、
すぐ先生におこられるのに」

とも言われる。

靴下をはいている由紀子を見てのことだけど、

なんと答えればいいものか・・・・


13日(金)

今日は三種混合の予防接種だった。

注射の前に終わったらアイスを買ってあげるから
泣いてもいいけどバタバタしない、

と約束。

注射が終わった途端、

泣きながら

「アイスかいにいこう。」

と走りだす。

みんなに笑われてしまった。

でも頑張りました。


14日(土)

子ども劇場の例会日。

音楽例会なので由紀子も喜んで見ていた。

タイコの音や歌にすばらしく反応していた。

も後半のストーリーのある場面になると
退屈そうにトイレに行きたがった。


15日(日)

お昼寝の時間になっても元気に遊んでいるので

今日はお昼寝なしと勝手に決めていたら

3:00頃私の横にきてコロッと寝てしまった。

しまった!と思ったがもう遅い・・・・。


現在23:50まだ、

元気に遊んでいます。

「お願いです、もう寝てください!」


16日(月)

O上先生に今年は福祉事務所を通して
ちゃんと入園したほうがいいと言われる。

就学相談の時に
ちゃんと保育園からも文書を出したいからという事だった。

幸い内職を始めたところなので
それを仕事として申請をすることにする。

17日(火)

保育園でおひな様を作ったと先生に聞いていたので

お風呂で聞いて見ると

「おひなさま、つくったの~。
よかったね~」

と答えてくれた。

ほんとによかったね!


18日(水)

車を友人に貸したので
今日はお迎えをお父さんに頼んで
家で由紀子の帰宅を待った。

とても楽だったけど何だか物足りない。

由紀子のようすを先生に聞くことが
私の楽しみになっていた事に改めて気がついた。


19日(木)

久し振りにバスで登園する。

すっかり車に慣れていた私とは違って

由紀子はバスの方が好きらしく

ニコニコしていた。

いつもは予定の変更にパニック二なのに

自分の好きな変更はいいらし・・・。


20日(金)

朝、外に出ると雨が降っていた。

「カサをとって来るね」

と言って

1人で部屋に戻って帰って見ると

由紀子の姿がない。

慌てて探すとアパートの入り口から

道路に走り出る直前だった。

3度叫んでやっと止まったが

あと1mほどで車に飛び込むところだった。

由紀子を抱いた途端、

足の力が抜けて座りこんでしまっった。

わたしの油断だった。



21日(土)

お昼寝をさせようと

ふとんにいれて一緒に横になったが、

ずっと歌を歌って寝ない。

私がお昼寝しました。


22日(日)

何にもなかった日曜日。

1日みんなでゴロゴロして、

平和と言えば平和ですが、

由紀子は退屈そうで可愛いそうでした



23日(月)

朝から鼻血の匂いがすると思っていたら

やはり保育園で出血したらしい。

匂いで鼻血がわかるようになるとは・・

あまりうれいことではありません。


24日(火)

お迎えに行くと4時だというのに
まだおやつを食べていた。

尾上先生と2人で部屋に残って
ボソボソと食べている。

家で食べないくせに
保育園では頑張っているんだなと思った。


25日(水)

ここ2・3日由紀子の便が出ない。

最近1人でトイレに入って、
1人で後始末をして来ることが
多くなってきたのでよくわからないが、

おならがたくさん出ているので
やはり便秘かも知れない。

おならが出た時の由紀子のセリフ

「オナラのプー助」


26日(木)

友人と電話で由紀子の就学のことを話しているうちに、

私が涙を流してしまった。

電話を切って由紀子に

「さあ、保育園に行こうか」と、

声をかけると

「だいじょうぶ?」

と、私を気遣ってくれた。

この子に私の悩みが伝わってしまったのか・・

ごめんね

27日(金)
アパートの入り口にチュウリップの芽が出ている。
由紀子はそこを通るたびに指で軽くおしておじぎをさせながら
「おはよう」と言いながら、頭をなでるようなしぐさをする。
いつまでもそんな優しい子どもらしさを持っていってほしい。


28日(土)

若竹の会の練習日。

小太鼓をたたきながら
保育園の太鼓のまねをしていた。

今年は由紀子も太鼓のメンバーになるんだなあ・・

心配しても仕方がない。

精一杯頑張ろうね



=END=
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