ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

1997年4月 (4歳)

2001年01月13日 | ゆきちゃんの日記
これは1997年の日記です。
月に一回しか通えなかった
療育センターに持っていくために
書いた日記です。


1日(火)

お父さんの職場の人たちとお花見へ出かける。

事務長さんが手をつないで
階段の上の神社まで連れて行ってくださる。

知らない人と手をつないで
親から離れるなんて・・・。

事務長さん曰く
「私、ゆきちゃんと気が合うような気がしたのよね・・・。」


2日(水)

入園式。今日から「バラ組」さんです。

式の時に名前を呼ばれるまで
じっとしていた由紀子に成長を感じた。

名前を呼ばれると
「ハイ!」と言って、
立つこともできた。

本当にうれしかった。


3日(木)

新しい先生が
一生懸命由紀子のことを
理解しょうとしてして下さっているのに
頭が下がる。

クラスの子どもたちが
由紀子の習慣等を
先生に教えてくれるので
助かるのだそうで、

仲間がいる事のありがたさを感じる。


4日(金)

新しい教室にはおままごとのセットがあるのだそうで、

その中のおかずのおもちゃが
今のお気に入りだそうだ。

時々はみんなのおままごとの仲間に入って遊
んでいると聞いたけけれど、

本当だろうか?

見てみたい。


5日(土)

長崎から友人が娘さんと孫を連れてやってきた。

その2歳になるお孫さんも
発達遅滞といわれいるとの事、

由紀子と2人にしても
まったく接点なし。

それぞれに背を向けて遊んでいる。


6日(日)

最近、絵本を読んでと
言って来る回数が急に増えた。

お気に入りの本はちゃんと最後まで読ませるが、

初めての本などは
1ページに1行ぐらいしか読ませないで
次々にめくってしまう

気に入る本をさがしているのだろうか・・・。


7日(月)

保育園からたくさんの
洗濯物を持って帰宅する。

公園の水たまりで遊んで
全部ぬらしたのだそうだ。

元気に遊んでいる姿が目に浮かぶようでたのしい。


8日(火)

今日は姉たち2人の入学式があった。

新しい制服を着て由紀子を迎えに行くと、
ニコニコして走ってきた。

保育園の木の下で
3人の記念写真を撮ると
由紀子が1番いい顔で

「はい、ポーズ!」と

指を2本立てる。


9日(水)

風邪気味で保育園をお休みする。

でも1日中元気だった。

2つビックリすることがあった。


①「まーねえちゃんにお風呂を洗ってと言ってきて」

と言ったら

「まーちゃん、おふろあたってえ」

といってくる。


②お風呂に中で自分から

「ねえ!数えよう」と言って
数をかぞえた。


10日(木)

担任の先生に
昨日の事をおたよりに書いたけれど返事が無かった

前の担任の先生なら・・・

とつい思ってしまった。

先生に何を期待しているのだろう、と

自分で反省する。


11日(金)

保健所から担当の保健婦さんが
交代することになっと連絡があった、

てもいい保健婦さんだったのでとても残念。

保育園の先生も、
療育センタ-の先生も、
保健婦さんも

みんな代ってしまって少し不安!


12日(土)

私が不安になると
すぐに由紀子に変化が表れるような気がする

ダッコおんぶとすごい甘え様だ!

今日はねーねーの誕生日

ケーキで機嫌はすっかり直ってしまったけれど・・。


13日(日)

ひさしぶりにコンカナ王国へ連れていく。

芝生の上で走ったり、
アヒルに餌をやったり

ご機嫌だった。

返りに飛行場に寄って飛行機を見る。

爆音にも平気そうな顔をしていた。


14日(月)

私が自動車学校に通うことになって
保育時間を1時間延ばしてもらうことにした。

気になりながら迎えに行くと

「おかあさん」と
首にすがりついて来る。

泣かなかったというが、
やはり寂しかったのだろう。


15日(火)

昨夜からセキがひどくて
気になりながら保育園に連れていく。

1日中元気だったとのことだが

やはりセキがひどい

夜中12:00から4:00まで

目を覚まして寝られないようすだった。


16日(水)

熱発!

扁桃腺が腫れているということだった。

2月にけいれんを起こした時にとった
脳波の結果をやっと聞きにいく。

異常無し。

夜中38、5℃


17日(木)

熱が下がらず今日も保育園をお休み。

とうとう療育センタ-もキャンセルした。

新しいクラスだから行きたかったのに残念


18日(金)

まーまーにからかわれて
興奮して顔を引っかく。

叱られて泣きながら

「ごめんなさい」

と言うが、

「だめ~!」

と再びからかわれて、
また引っかきに行く。

今まで自分から手を出した事が無かったので
びっくりする。

叱りながら成長なのか、
悪い方に行っているのかわからず考えてしまった。


19日(土)

最近よくまーまーとけんか(?)をしている。

原因はまーまーの部屋から

いろいろな物を持つ出す事らしい。

「ダメ~!」

「ギャ~ギャ~!」

とにぎやかだ。


20日(日)

夕食後散歩に出て公園へ。

今まで大嫌いだった
ブランコに自分から行って座った。

ちょっとだけだが
足も離していた。

でも、揺らそうとすると逃げてしまう。


21日(月)

夜中に泣き出してパニックになる。

手がつけられない!

思い当たるのは保育園のお迎えを遅らせた事。

由希子にとってはストレスだったのかもしれない。

今日は無理だったけれど
明日からはまた今まで通りに戻そうと
お父さんと話す。


22日(火)

4時にお迎えに行くと
本当にうれしそうに走ってくる。

これで良いのだと思いながら帰宅する。


23日(水)

夕方未来子と3人でお散歩に出かける。

ブランコが本当に上手になった。

誉めてやると得意そうに足を離してみせる。


24日(木)
S野先生から
お昼寝が全くできていない
とお便りをいただく。

家で何か習慣があったら教えて欲しいとの事。

添い寝をしているのがいけないのかな?

自動車学校で私が忙しいのが

由紀子に影響しているのか?


25日(金)

帰りのバスに乗り遅れて

公園をまわって歩いて帰宅する。

お昼寝をしていないせいか

ダッコおんぶの連発。

体重も増えているので重くて、

フーフー言いながら帰った。


26日(土)

遠足だった。

皆と一緒に行動している姿を見ると

先生にかなり手数をかけていると実感する。

クラスの子どもたちが
いつも手をつないでいてくれるのが印象的だった。

芝生の上をはだしで歩かせてきた。


27日(日)

夕方お父さんと散歩に出かけて、

帰りたくないと言って泣いて困らせたらしい。。


28日(月)
まーまーのPTAで
お迎えの時間に間に合いそうにないので、

お父さんとおばあちゃんに
はじめてお迎えを頼んだ。

迎えに行った2人に
「お母さんは?」と聞いたと言う。

本当だろうか?


29日(火)

朝、目を覚ますと寝たまま下痢をしていた。

昨夜薄着をさせていたせいで
おなかが冷えたのだろうか?

2回下痢をしたけれど全体的には元気だった。


30日(水)

自動車学校があるので
下痢気味のまま保育園に連れて行く。

S野先生が

「どうぞいっぱい下痢をしていいよ。
気持ちがよくなるのなら良いよ」

と言ってくださった。

救われるような思いで出かけた。

でも昼間には1回も失敗しなかった。


=END=
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