キャロル-キングと言えばやはりこれでしょう。
ピアノの弾き語りで、これほど深い味わいを生み出している歌は滅多になく、このブログで初めて紹介した歌「In the name of love」と共に彼女の代表曲と言えます。
「あるがままの女」として、キングはアメリカ女性アーティストを代表し、「National Woman」(国を代表する女)と言える存在にまで登りつめました。
彼女は女性シンガーソングライターの先駆けでもあり、デビューしたのは1958年で弱冠16才でした。
最初は売れず、作曲家に転身してカーペンターズなどに数々の名曲を提供し(One fine day, Locomotion 等)、その後シティーというバンドを結成したりしながらも、1971年のソロ作「つづれおり」でとうとうブレイクします。
その後もキャロルは「喜びは悲しみの後に」や「Time Gone By」など数々の名盤を後世に残し、80歳近い今でも現役で活躍している最長老の女性アーティストです。
彼女の歌はジョン-レノンに匹敵する程シンプルで「純化」されており、英語を勉強するには「もってこい」のアーティストと言えます。
英語の歌詞カードを見ながら聴けば、一回で全て理解できるストレートな歌ばかりで、その後も何回も聴くコトで味わいが深まって行きます。
これは勿論カーペンターズにも当てはまるコトですが、カレン-カーペンターはソロ作の不振から拒食症になり若くして亡くなってしまいました。
歌の世界は時にシビアですが、キングはそんなシビアさと時代を超越して、私たちに「愛と希望」の「Legacy」(遺産 キャロルの名曲)を残してくれました。