真の動物福祉牧場を目指して

ヒンドゥ-のクマリと「Tommy」

前回、自閉症の登場人物を描くつもりだと書きましたので、今回はそのキャラクター作りに焦点を絞ります。

まずはヒンドゥー教のクマリから入りますが、Wikipediaではネパールのクマリが詳しく紹介されており、ローカル クマリまで含めるとかなりの数の久真理が存在している様です。

その中でも本家のカニヤクマリは別格で、少女神の伝統は南インドに源流を発しているみたいです。

上記のコラムでは大麻医療についても書かれてて、著者は大麻産業こそが持続可能な未来を担うカギだとするコラムも書いており、 概ね私もこれに賛同する者です。

話を少女神クマリに戻しますと、この久真理には奇行が特徴とされ、人とは違う言語を話す少女から選ばれます。
これは明らかに聴覚障害である自閉症児の特徴で、ヒンドゥーでは彼(女)等を神の使いとして尊重しております。

残念ながら日本社会にはこうした柔軟な精神文化は無く、変な言葉を話す人間は阻害されるだけなので自閉する他ありません...
ヒンドゥー(インド)の人々は、どうしてこんなに柔軟な精神性を保てているのか? その答えの一つとして、先に触れた大麻文化が大きく関わっていると私は思います。

ヒンドゥー教では大麻は聖なる草とされ、寛容の精神すなわち「愛」をもたらしてくれるとされます。
これは前に「Out of our head (我々の頭をうっちゃる)」という歌をタイトルにした回で述べたように、「個人的な執着を忘れ去って人類共通のハートに帰る」と言った作用があります(数時間)。

ここで「Tommy」に話しを経げますと、これはパンクロックの開祖とされる The Who の有名なロック オペラ アルバムです。
The Who と言えば「I can't explain (よう言わんわ)」や「Baba O'Riley (?)」の様なグリーン マインドを歌った曲が有名なアーティストでもあります。

「Tommy」はかなり重度の自閉症児で、アルバムでは彼の人生を全面的に応援しています。
The Who 自身も軽度の自閉症を抱えてると公表しており、自閉症児が聴いている特異な世界の音を、芸術作品に昇華させた貴重なアルバムと言えます。

今回の物語に登場させる「特異な僧」の着想はこのあたりから得ており、ヒンドゥーのクマリは前に「銀河鉄道の夜と無限軌道」の回で触れた「宇宙アドベンチャー」モノの主人公としても思い描いております。

僧の名は今度こそタシ(吉祥)とし、彼は言葉は喋れませんがマントラだけはなんとか発声できるように訓練します。
しかし彼の聴覚は体調によって変化するので、どうしても他とは違っ発音になってしまいます。

それでも南無妙法蓮華経=オームマニパトメフムの心はしっかりと七音のビートに乗っかっており、この2つのマントラは発声の違いを超えて一つに融合します。

タシは行善から団扇太鼓を任される存在となり、寛容な発声の「行」には中国人もウイグル人も加われて、祈りのエネルギーを高める法力を発揮します。

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