それ故に昔から農民は差別されて来て、インドなどではそれはカーストとして定着して現代にまで続いています。
それ故にインド農民は化学肥料と農薬のグリーンレボリューションを大いに受け入れ生活の改善を望みましたが、その結果は先進国のアグリコングロマリット(農産複合企業団)に搾り取られる事となり、農民の自殺者は記録的に激増しております。(「グリーンレボリューションの暴力」)
この本の著者、バンダナシヴァは熱心なヒンドゥー教徒で牛を信仰の対象としており、「真に牛を愛する者はそのうんこまで愛さねばならない」と説いております。素晴らしいお言葉だと思い、うんこの素晴らしさを広めねばとも思います。
そもそも我々は、普段の食物を石油由来の肥料だけから作っているのではなく、リン鉱石は欠かせない物で、これは鳥のフンが堆積して化石化した物です。
人口の増加はリン鉱石の枯渇と直結し、このまま増加して2060年に100億人になると、もう経済的に採掘できるリン鉱石は無くなると予測されてます。
枯渇は既に問題になっており、南太平洋のナウル共和国はかつて、鳥のフンで世界一の金持ちオンリー国家となりましたが、枯渇して残ったのは堕落と糖尿病だけとすら言われてます。
ところで、うんこって実はほとんどが腸内細菌の死骸だと云うことが分かっています。牛の腸は特殊で4つもあり、草で腸内細菌を養って、腸内で育てた菌を消化して生きています。
そうして何度も消化酵素によってミネラルが有機化され、生体が吸収できるものになる事で生物圏は拡大して行っております。牛の非常に大量に出すうんこは邪魔な廃棄物ではなく、命の星の生きたミネラルの量を増やしてくれる、聖なるうんこにしたいと思います。
長くなったので、堆肥の話はまた次回にします。