安倍首相の所信表明演説で自衛隊を尊敬すべきとのくだりで自民党議員が全員立ち上がって拍手をする場面があったそうだ。自民党は党是で憲法改正をうたっているが、これまで右派から左派に至るまで様々な考えを持つ人たちで柔軟な政治を行ってきた。しかるに今日の自民党は思想統制をはかり始めてて党本部有りきになってきた。
これは小選挙区制において自民党本部の公認を得ることが当選落選が決まることになり、中選挙区制で自民党議員が一選挙区で二人立候補、三人立候補するなどのことができなくなってきてからである。つまり、本部の異なる意見がある人は公認が得られなくなることが原因である。党の権力を握った一部の人は徐々に派閥を大きくできこのため党の多様性が失われてきた結果である。政権が続けば続くほど党本部の力が増す結果となる。
党の公認がこのように重要視されてきたのは、選挙運動の期間が短いため候補者の意見、ひとなりを有権者に機会が短く、立候補者は投票者へ自分の政治への姿勢、法律、憲法への考え方をアピールことができないことが原因である。
小選挙区にした理由の一つは選挙にお金がかかることを理由にしている。お金がかかるのは中選挙区ということではなく、短時間に周知させることにお金がかかっているのである。ではネットインフラが整った現在、以前よりお金がかからなくなってきたと考える。したがって、選挙期間を以前より長くするべきである。次回選挙に立候補することをアピールすることを解禁するのも方法だろう。現職議員との違いをアピールすることができるのを自由にすることが有効である。現職議員は活動記録をアピールすることで次回の選挙活動をすることが可能となる。つまり、議員活動をきちんとしていれば連続当選する子音は間違いない。姿勢と言動を継続記録することで口先だけかどうかわかることである。
イングランドの議会では議会が開かれる前の早朝の演説等、自分の主義主張をアピールする場が与えられていると聞いている。
議会に出席して賛成反対の票を党本部に言われた通り投票するのが仕事としたら、中高校生でもできることである。現職は法案作りの場でどのような貢献をしたかなどをアピールすればよいことになる。おらが村に橋をかけたなど、票を集める愚はいい加減にやめてほしいと考える。確かに公共投資の優先順位をかえる程度の絵老い今日はできるが、その人が計画したものでないことが確かである。
列島改造論が正しいかどうか別にして、国民のためやりたいことを打ち出すことが政治家と言えるのではないだろうか。
自衛隊を戦争行為を容認するのなら、シビリアンコントロールの仕組みを打ち立てるべきだが、首相が戦争を決断すると、それを留める仕組みが無いことが問題である。国会の小児を受けなければならないが、国会もしくは国民の投票などで戦争方法を作るべきである、戦争をやめることが難しいのは明治以降の歴史を見ればわかることである。
-------<by やじさん>---------