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初出 足利弁について紹介 足マガ編

2025年02月16日 | 足利のいいところ
足利は栃木県と群馬県の境にあり、桐生市、太田市、佐野市に囲まれている。
当然足利弁はこの3市の影響を受けている。平安時代、鎌倉時代は渡良瀬川を境に太田の新田氏、足利の足利市が源氏の流れで影響があった。
したがって、太田地方の方言とよく似ている。佐野の蒲生氏の影響もあり足利市の西と東では同じ足利弁ながら微妙に違いが生じている。
「〜だんべ」「〜だがね」「〜だべ」「〜け」とフレーズの語尾が変わる。
足利は渡良瀬川、利根川、江戸川などの水利が良く交通も盛んで江戸弁にも通じている。このため、早口で語尾が強いためぶっきらぼうに感じられているので良く喧嘩していると思われている。
そこで足利弁の紹介をしたいが、過去の資料で足利のミニコミ誌だった『足利漫我人』に記載していた文章を取り上げたい。
’85年12月27日発行の特集に『足利弁 だがね!』足利弁教養講座足マガ編
方言は日本の宝!のコピーで特集が組まれていた。

【足利弁はぶっきらぼうでキツイ】『足利漫我人』記事より
よく言われるけど、これは一つの文(フレーズ)がぶつ切りで短く、
遠回しで言うのを嫌うせい。濁音が多く、鼻濁音がほとんどつかわれないのも理由の一つ。

ちちぎけんんあいでガ行破裂音(鼻濁音化しない発音)の地域は、足利をはじめ、佐野市、栃木市の一部で20〜30%。ガ行の鼻濁音って小学校の時、よく注意されたよネ。マル編集長の場合、東小学校の音楽の八木先生を思い出してしまう。と、個人的話はさておき、本来、鼻濁音だった東京などでも、若い人のお間ではあまり見られなくなり、現在は衰滅の一途をたどっているらしい。

それから、強調の接頭語(単語の頭について、語調を整え意味を強めたりする語)が、やたら多いのも特徴。これについてはあとで例を上げて詳しく説明するので、じっくり読むよーに。
こんなところが全体の特徴かな。栃木県の中でも異質な、東京弁(共通語でなく江戸弁)に近いのが足利弁、というワケだ!

次回は【足利は、栃木県唯一の東京四季アクセント地域だ。】をお送りします

過去ホームページに記載するのを編集長に了解を得ましたので、良い記事なので本ブログに載せていきたいと思います。

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