お気に召すまま

なんでもござれ。思うまま、気の向くまま 書きまくる。

原子力発電はバベルの塔だ。

2019年08月07日 | 改善したいね

日本では東日本震災で東電の福島第一原子力発電所、第二原子力発電所が津波と地震で緊急停止後、第一原発は送電線倒れたことによるバックアップ電源が失われ、津波により非常電源も失われ緊急停止後の冷却手段が失われ、ついにはメルトダウンに至った。第二発電所はメルトダウンに至らずに済んだのは不幸中の幸いであった。

ところで原子力発電は原子炉で核分裂時に発生する熱エネルギを蒸気として取出し、火力発電所のように発生蒸気でタービンを回して発電機で電気を取り出す仕組みである。安定した発電するために一定した蒸気発生を行う必要があり、このためには核分裂を制御し発生熱エネルギーを安定させる必要がある。また、原子炉には核分裂する物質として天然ウランに含まれる核分裂ウラン(ウラン235)を使っているが、原料となる天然ウラン中のウラン235の濃度が薄い。そのままでは核分裂を生じないので天然ウラン中のウラン235を濃縮したものを核燃料と使用している。(天然ウラン注中のウラン235濃度は0.72%であり、これを3~5%に濃縮して核分裂が続く濃度とする)原子炉は発生する熱の取り出す仕組みと核分裂が加速して核爆発しないように核分裂を起こさす中性子濃度を一定にするため過剰の中性子の吸収し排除する仕組みが必要で前者は原子炉内の核燃料の間を水を使って蒸気としたり、高温水として取り出すのが一般的であり、後者は制御棒で出し入れで核分裂を制御することで成り立っている。したがって、熱の排出、制御棒による制御がどちらかがうまくいかなくなると核分裂の制御がうまくゆかず、超高温、超高圧が発生し核燃料がとけだしたり原子炉原子炉の圧力を逃がす必要ができる。つまり、対応できなかった福島第一原発のような事故にいたる。

原子力発電は安定に稼働しているときは特に制御上の問題ないが、考え得る安全対策を行っていてもちょっとでも想定外の問題が生じたとき新たな対応を構築する時間が極めて短いことが原子力発電システムの最大の課題である。また、原子炉内では燃料の中に放射性物質が発生しており、使用済みの核燃料は扱いが困難である。特に半減期が1万年になる放射性物質もできているという。これは2万年たっても1/4にしかならないのである。つまり運転を続けるだけたまり続けるわけである。核廃棄物を処理できるという傲慢さが底辺にある。しかも廃棄物処理の道筋が無いまま運転し続けている。つまり科学的でなく少なくとも計画的でなく後年度負担のまま現世で金儲けを続ける輩がいることになる。東電の大株主が国会議員で力を持っているため東電を破産させ株主責任を問うこともできない様である。

 話を戻すと、想定する力が原子力発電の要で原子炉に関する安全に対して新しい情報が得られれば対策を続ければ問題ないが、原子炉を科学的に管理するということは戦争が起きて原子炉にミサイルが落ちることも想定すべきことである。

韓国が北朝鮮や中国の陣営に入ることもありやなしやの時代きちんと対応すべきことである。

 

やじさん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする