(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

エンジェル模様のイギリスのアート棺

2007-06-01 | アート
今回の写真は、イギリスのエンジェル模様が描かれたアート棺である。

エンジェルといっても大人のエンジェルで、大きな翼を持ち、「神」の使者としてのエンジェルである。

日本では、可愛い赤ちゃんのような、キューピットのエンジェルを、見かけることが多いが、ヨーロッパなどでは、聖母マリアに受胎の告知に来たエンジェルのように、大人の姿で「神」の使者として使わされるエンジェルが多く、日常の模様として登場する。

今までにもご紹介してきたが、墓石にエンジェルが掘り込まれた模様や、銅像として、墓地に大きな翼の大人のエンジェル達が、御霊を見守るように、あちこちに彫像となって配置されていたりする。

また、ロンドンなどの公園のベンチの取っ手や、家具などにもエンジェル達が模様の一部のように刻まれている事が多い。

「故人」が寂しくないように、アートペイントされたこの写真の棺だけでなく、エンジェルはヨーロッパでは、葬送品にとても多く登場するのである。

棺以外では、骨壷や墓標やら、、、、。

エンジェル達はまた、恋のキューピットとして、ヴァレンタインや結婚式にも登場し、私が葬儀装飾を学んだロンドンでも、葬儀のための装飾か、結婚式などのお祝いの為の装飾なのか、あまり区別が付かないほどであった。

残念ながら、命ある者には必ず「死」が訪れる。

私が現地の葬儀社に入り、学んだロンドンの葬儀装飾では、「死」して尚美しく、色鮮やかに「故人を主役」として装飾し、エンジェルの美しい模様とともに、安らかな眠りを「最も故人らしい美しさ」で装飾し、見送るのである。

大きな翼を持った大人のエンジェル達は、「故人」を優しく見守り、天国への道を導いてくれる象徴なのである。

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