(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

アメリカの紫ベルベットのキャビネット

2005-10-31 | アート
10月31日はハロウィーン。ハロウィーンだからではないがひつぎキャビネットのご紹介である。

写真の家具?(ひつぎにも勿論、実際に使える様になっている)は、アメリカのオーダーひつぎ屋さんが作成した物である。

このアメリカの家具ひつぎ屋さんもイギリスの私の知人であるオーダーひつぎ屋さんの友人である。
この家具ひつぎ屋さんのオーナーは以前普通の家具屋さんだったが、ある時、祖母が無くなり、『なぜ、1日程しか使わない『ヒツギ』と言うボックスに大金を払わなくてはいけないのだろう?』と思い立ったらしい。

で、気に入ったひつぎを生前から自分でオーダーし、そして、生前から使える『家具ひつぎ』の製作を始めたようだ。

写真では分かりにくいが、縦にした棺の中にガラスの棚が何段かあり、グラスや、置き物をデコレーション出来るキャビネットになっている。
このキャビネットの中のベルベットの布地はそれぞれに好きな色や、布質でオーダーする事が出来、写真は紫の上品なベルベットだが、例えば、真紅のベルベットでもオーダー出来る。

ひつぎの外側も木の材質や、ペイントするカラー(写真では白だが、)も自由にオーダーする事ができる。

合理的で、不思議なひつぎ家具である。日本人で生前オーダーする人はいるだろうか?
いないとも限らない、、。アメリカのフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)もまたユニークである。
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ロンドンの孔雀の仮面

2005-10-30 | アート
ロンドンで買い求めた孔雀の羽根の仮面(マスク)である。

このような仮面達を付けて仮装し、ニューヨークや、ヨーロッパのハロウィーンは子供だけで無く、大人達も楽しむのである。

私が約6年半程暮らしたニューヨークでも、ハロウィーンのパレードがマンハッタンで行われ、様々に仮装した魔女やら、ドラキュラやら、幽霊やら、狼男たちがアヴェニューをパレードする。
勿論各家等でパーティーを催す事もあり、こうしたマスクや、衣装を扱っているブティックもマンハッタンにも(特にグリニッジ・ヴィレッジ地域)このハロウィーンの時期沢山見うけられる。

ロンドンではカムデン・タウンに仮装用の衣装屋さんがあり、色々な羽根達で出来たマスクが所狭しと並んでいる。

西洋人達の面白い夜の遊びの感性はとても刺激的である。けっして、子供っぽく無く、大人達が非日常的な世界を楽しむのである。
ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を研究していると、オーダーひつぎなど、とても独創的なデザインを思いつくのも、こうした大人達の遊び心から生まれるのではないか、、と思うのである。
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黒いイギリス製のシャンデリア

2005-10-29 | アート
黒いイギリス製のシャンデリアである。

この写真のシャンデリアは卓上に置くもので、『黒』と言う珍しい色が気に入って私が買い求めたものである。

この様な、ちょっと怖い感じのするデコレーションをハロウィーンのこの時期、ブティックのショーウィンドウなどにロンドンや、ニューヨークのディスプレイは変化する。

ハロウィーンの時期でなくても、ちょっと妖しげな黒い装飾品と、豹柄のデコレーションを組み合わせたどこか中世時代の香りのするような飾り付けを西洋人達はよくする。

その装飾の感性がそのままフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)に現れているのだろうと感じる時が多くあり、例えばひつぎにペイントする模様などにも、妖艶で、エンジェルなどの宗教的な偶像でさえ、お洒落に変化させるのが、とても上手い。



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ハロウィーンの由来

2005-10-28 | アート
オレンジのパンプキン(かぼちゃ)を使ったキャンドルのランタンである。

10月31日はハロウィーン。みなさんはハロウィーンの由来をご存知だろうか?紀元前2000年頃から5世紀頃まで、ヨーロッパにはケルト民族達が多く居住していた。
そのケルト民族の新年の前夜祭だったとされている。

ケルト民族にとって、11月1日は夏の終わり、秋の収穫そして、冬の始まりを表す大切な日にあたり、11月の1日が『新年』とされていた。(その影響もあるのだろうか、毎年アメリカでもこのハロウィーンの頃から夏時間が終わり冬時間を使用する。1時間時計の針を遅らせるのである)

その前夜、10月31日は『死』の世界と現世が交差し、魔女や悪霊が現れて人間に悪戯をすると信じられていた。人間達はその悪戯から逃れる為に、放浪する悪霊や、魔女に成りすます為に仮装したり、焚き火をしたり、お菓子などを供えたりしていたと言われている。

こうしたケルト民族の儀式が、時を越え今、カボチャのランタンなどを飾ったり、子供達が『トリック・オア・トリート』(お菓子くれなきゃ悪戯するぞ)と言いながら、家々を廻るお祭りになっているのである。

いつもこのハロウィーンの時期になると、私が約6年半ほど過ごしたニューヨークでは、黒いひつぎからドラキュラが出ているショップの奇抜なディスプレイやら、黒猫、魔女のデコレーションで飾られているレストランなど、フュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)の参考?になりそうな装飾がマンハッタンのあらゆる所で見られたものだ。
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カップに入った装飾品

2005-10-27 | アート
イギリスのカップ型のキャンドルである。

ヨーロッパには、様々な形のキャンドル(蝋燭)達(以前にもご紹介したが、オニオン型や、薔薇の形など、、)があるが、こうしてカップに入った物もあり、ロウ自体の形は変哲も無いが、こうして、綺麗な入れ物に流し込むとそれだけで、装飾的なオブジェへと変化する。

この入れ物(カップ)は、丸い物、四角い物、星型の物などいろんな種類があり、この写真の様に、パープルや、ピンクで色付けされた物や、綺麗な石を装飾した物、またロウ自体に花びらを入れこんだ物,そして、金箔を施した物などその種類は数えしれない。

ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を研究している時、画材屋などで、ロウを買って来て、自分でキャンドルを創作したものである。

色々な色のキャンドルに金箔などで模様をデザインし、装飾を自分で施すのは私にとってはとても楽しい事である。
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金色の魔性の飾り達

2005-10-26 | アート
イギリスの金のキャンドルホールダー達である。

ヨーロピアン達は金色の蝋燭や、金色のキャンドル立てがとても好きである。そのキャンドル立てに、この写真のような飾りをつける事が多く、金色のキャンドル飾りを装飾する事が色々な場面で見うけられる。

ブティックの飾りや、レストランなどのデコレーションに、、、。

私がフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)の勉強でロンドンに滞在する時は、アンティーク・マーケットなどの、知人の店などに、こう言ったキャンドル飾りを捜しに良く赴く。

ニューヨークよりも、ロンドンなどのヨーロッパの方が繊細なキャンドル飾りが沢山あり、金色や銀色に輝くその妖艶な飾り達や、真紅や、透明に金や銀の絵模様が描かれたアーティスティックな飾り達が、揺れ動くイヤリングのようなティアドロップ型(涙型)の
ふち飾りと供に、ただのキャンドルから一気に芸術的なアートへとグレード・アップさせるのだ。

この飾りを付けたキャンドル達に『火をともす』と言う魔法をかけると、神秘的な蜃気楼を見ているかのごとく、ユラユラと未知の世界を垣間見させてくれるのだ。

キャンドルは私に『神秘的な夢』を見させてくれる魔性のオブジェである。
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ロンドンや、ニューヨークのキャンドルの装飾

2005-10-25 | アート
キャンドルはヨーロピアン達や、アメリカン達にはとても人気のインテリア・デコレーションのアイテムである。

写真のキャンドル(蝋燭)はイギリスの物であるが、ヴィッヴィットなピンクや、落着いたブラウン、黒、パープル、原色の黄色、など、部屋や店舗、そしてフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)にも飾られ、デコレーションを引き立てたり、火を灯す事によって一気に幻想的な世界にいざなってくれる不思議な物体である。

キャンドルの形も様々なデザインがあり、玉葱(オニオン)の形の物、薔薇の形、花の彫刻をキャンドルの表面に施した物などただの丸や、四角、だけでなく複雑に装飾的に進化した物がヨーロッパや、アメリカには多い。

私がニューヨークや、ロンドンに暮らしている頃、そして、今現在もたびたび訪れる現地で、いろんな種類のキャンドル達と出会う。ニューヨークのそれは、モダンアート調の物が多く、ロンドンのそれはデコラテイヴで繊細な装飾品と呼べる作品が多い。

キャンドルは『火をともす』と言う行為を加えただけで、そこはかとない幻想的な美しさを増すのが魅力的だ。


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ドイツのピンクのハートのデコレーション

2005-10-23 | アート
クラウディアと言うドイツのひつぎアーティストが作成したピンクとブルーのポップアートのオーダーひつぎである。

オーダーしたのは80歳の女性で、女性の娘さんが彼女の母親の為にセレクトした、ピンクのハート模様が入った、毛羽立ったポップ調の可愛いひつぎである。

娘さんによると、80歳になる母親は大のポップアートのフワフワ・クッション好きであったが、父親がポップアートのフワフワ・クッションが嫌いで、インテリアとして、家に飾る事が長い事出来なかったと言う。

その父親も今はなく、やっと母親の好きなポップアートのフワフワを思う存分装飾してあげれると、オーダーしたらしい。

写真を見ていると、ピンクのハートにブルーのフワフワしたデザインがキティーちゃんグッズのようだ。
ドイツ人のアーティストはハート型や、イチゴの形のアーン(英語で骨壷のこと)も作成しているらしい。

イチゴの形の骨壷に、ピンクのハートのフワフワのひつぎがオーダーできるなんて、、。

アメリカ人のパリス・ヒルトンとニッキー(ニコライ)・ヒルトンと言う、世界中にヒルトンホテルを経営するオーナーの娘達、『ヒルトン姉妹』が、アメリカや、日本でもファッション雑誌等に登場し、若い女性達に人気であるが、彼女達がキティーグッズの大ファンで、東京に仕事で来た時は、なんと、スーツケ-ス4個分に満杯のキティーグッズを買い込んだと言う。
そうして手に入れたキティーグッズを大金持ちの姉妹達は、シャネルの本真珠の豪華ネックレスにキティーのブローチを付けたり、エルメスのバングルにキティーのピンブローチを付けたりして、楽しんでいる。

世界中で、若い女性も、お年を召した女性も、文化の西洋、東洋を問わず、女性はポップアートが好きな生き物である。キティーちゃんが世界中で売られているのがその証拠である。
ポップアートなひつぎや、フュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)が存在しても、それが一番『故人らしい』のであれば、ポップアートを葬儀装飾に取り入れても、いけない事は無い筈である。
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キッシュなイギリスのポップ・デコレーション

2005-10-22 | アート
ちょっとチャイナっぽい装飾の感じがするキッシュなポップアートのデコレーションである。

赤や黄色いランタンがとてもポップで、可愛いイギリスのデコレーションである。
ロンドンにフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)の研究と、アールデコ金箔木版絵画の仕事で滞在する時、良くインテリアショップを覗くが、この様な可愛いヴィヴィット色のピンクや真紅のランタンを良く目にする。

ヴィヴィット色のランタンにポップなカラーの黄色や赤のガーベラ達をまるでおもちゃ箱や、お菓子のジェリービーンをひっくり返したような感覚で装飾するのだ。

ロンドナー達は(ロンドンっ子)こんなランタンを良くインテリアとして、部屋にデコレートするのが得意である。

一見強烈な色同士の氾濫が、微妙に溶け合ってポップなアートを演出している。
こんな強烈な色が大好きなポップアート趣味の女性もいるだろう。

ポップなデコレーションを葬儀の場面で使っていけないなんて、誰が決めたのだろう。
ポップアートが『故人らしい』のであれば、一番故人らしく『人生のフィナーレ』を飾ってあげても良いのではないか?その人生が早過ぎる幕引きであっても、長寿をまっとうされても、、、。
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ポップアートなデコレーション

2005-10-21 | アート
ポップなアートは女性に人気がある。この絵画の様に自分の部屋をポップにまとめている人もいる筈である。

この絵画は私と仲間達がロンドンの会社で展開している金箔木版塗画のポップアートシリーズ。
ちゃんと、銀箔が蝶々の所などに施されてある。
アールデコが好きな大人っぽい女性や、モダンアートが好きな前衛的な女性もいればこの様に、可愛いポップアートが好きな女性もいる。

ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を学んでいると、墓地などにポップアート調の墓石が沢山あり、このブログでもクローバーの形の墓石、ハートの墓石、など幾つかご紹介した。(勿論すべて、大人用の、使える墓石である)

ロンドンのフュネラル(葬儀・葬式)のお花のデコレーションも以前にもご紹介したが、ハート型の花のリースや、イカリ型の花のデコレーションやら、、とお葬式であるが、とてもカラフルなピンクや、赤や、黄色や、パープルなどのポップな色達の花々が葬飾されてある。

葬儀でもポップアートの葬飾をしていけない事はないのだ。それが、『最も故人らしい』のであれば、、。
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イギリスのポップアート

2005-10-20 | アート
イギリスのキャンドルホールダーである。

キラキラとした、ガラスに金色のペイントが施されたポップ調のカラフルなキャンドルホールダーは、これだけで美しいが、『火』をともすとかげろうのようにユラユラとした光が加わり、一気に幻想的なオブジェへと変身する。

ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を学んでいると、イギリス人のキャンドル好きがよく分かる、なにも葬儀装飾だけにこだわらず一般的に西洋人はキャンドルを食卓や、部屋にインテリアの一部として飾るのが本当に好きだ。

キャンドルホールダーも沢山種類があり、ロンドンのハロッズデパートから、アンティークフェア、スーパーマーケットにまで、あらゆる所にキャンドル(蝋燭)や、キャンドルホールダーは売られている。

この写真のようなポップアートのデコレーションが好きな人もいるだろう。

ポップアートなインテリアや、装飾品達はそれが存在するだけで、微笑ましく、可愛く思う人は多いはずである。

日本でも、キティーちゃんグッズが大人の女性にも人気があるのは、何処か可愛く女性の好きなピンク色で統一されたポップなグッズであるからだろう。

ちなみに、ロンドンのハロッズ・デパートメントでもキティーちゃん売り場が存在するのを皆さんはご存知だろうか?
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皇妃ジョセフィーヌの薔薇のお皿

2005-10-19 | アート
ナポレオンの皇妃、ジョセフィーヌが愛用したと言われる、薔薇模様のセーブル磁器のお皿である。

彼女ほど薔薇にオブセッション(取りつかれること)された人物はいなかったであろう。その薔薇への愛情は城のインテリアや、こうした食器にも及んでいる。

ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を学んでいると、薔薇の葬飾がとても一般の人々に人気で、特に真紅の薔薇をひつぎの上全体に覆うようにデコレートした物がよく葬飾される。

ジョセフィーヌに限らず、女性には薔薇の魅力に取りつかれた人が多いはずである。

真っ赤な薔薇が一番『故人の人生らしい』のであれば、フュネラルアートに真紅の薔薇を一面に飾るのに、何を躊躇がいるのだろう。

日本の古来の葬儀の様に、『白』の花しか葬飾出来ないのは、とても残念なことである。
最近では大分と、色の花を使ってはいるがまだまだ『故人』の趣味や人生を反映していない物が多く、そして、葬儀の値段もとても高い。白木の祭壇なんてレンタル料とすればもっと安くできるはずなのに、、。

高くて、お洒落でない日本の今の葬式装飾には本当に残念に思う。

真紅の薔薇が人生で一番相応しい女性は日本にも沢山いる筈である。
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薔薇のラファエロ

2005-10-18 | アート
ナポレオンの皇妃、ジョセフィーヌがパトロンとなった、『薔薇のラファエロ』と言われる植物画家のルドーテの薔薇の絵画である。

七年間に、約170種類の薔薇の絵を描かせたジョセフィーヌはほどんど『薔薇』にオブセッション(取りつかれる)されていたと言える。

薔薇は西洋人には最も人気の花で、中世の時代から現在まで、ウェディングや、フュネラル(葬儀・葬式)にも用いられる花の代表格である。

私がロンドンで学んだイギリスのフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)の中でも薔薇を使った葬飾が一番多かったし、またその真っ赤や、ピンク、紫やグリーンの薔薇達を使った葬飾が、『人生のフィナーレ』と言う旅立ちに、とても美しく、神々しく、上品でそこはかとなく、夢の様であったのには何度と無く驚かされたものだ。

『薔薇』という花のその妖艶な姿に、いつの時代の女性でも心引かれる女性は多いはず。
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皇妃ジョセフィーヌの薔薇

2005-10-17 | アート
イギリスでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)に一番出番が多いのは、薔薇のフラワー・デコレーションである。

薔薇の交配の歴史で、一番の功労者はナポレオンの皇妃であるジョセフィーヌと言われる。彼女は自分の宮殿に世界中の薔薇を集め、世界で始めて薔薇の人工交雑が行われたらしい。

最初は一季咲きであった薔薇も中国や、日本の原種がヨーロッパにもたらされ、改良が進み、19世紀には四季咲きの品種が登場する様になったらしい。

今日では、色々な種類の薔薇達が存在し、その色も益々、微妙なアンティークをかけたような色から、縞縞の模様入りの物まで、、とその品種改良には目を見張る。

イギリスのフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)には、写真のような薔薇のリースがよく登場するが、薔薇の色も真紅や、ショッキングピンクなど鮮やかな色の葬儀フラワーアレンジメントがイギリス人には人気である。

『故人の趣味」』や、『故人の送った人生』や、『故人の個性』を取り入れて、最も『故人らしい演出』をしてあげるのだ。
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籠アートの薔薇葬飾

2005-10-16 | アート
エジプトのマミー(ミイラ)のようなオーダーひつぎである。

このひつぎは私の知人であるイギリスのオーダーひつぎ屋さんが、同じくイギリス人の籐の籠作家アーティストと供に製作したアートひつぎである。

こんなミイラのようなひつぎに入りたい故人がいるのだろうか?と思ってしまうが、最近ではエコロジーブームで、この様な籐や、竹で出来たひつぎが存在する。(土葬するにしても自然の植物だし、クレメーション(火葬)でも燃えやすい)

ロンドンでフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)の研究をしている時、ロンドンの大手葬儀社にも、竹で編まれた棺が実際に使われていたのを記憶している。

また、約7000年前の古代エジプトでも、この様なミイラと供にひつぎの中から、薔薇の花環が発見されている。
薔薇の花はイギリスだけでなく、遠く古代エジプトでも葬儀装飾に使われていた事が判明しているのだ。

エコロジーブームに乗って,この様な籠のアートひつぎが今後広まっていくのだろうか?
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