(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

イギリスの可愛いアート棺

2007-08-10 | アート
イギリスのアート棺。今回は、鼓笛隊の模様の棺である。

おもちゃの鼓笛隊模様の棺は、イギリスで実際に販売され、オーダーできる実用的な棺であり、けっして展示品ではない。

イギリスの鼓笛隊と言えば、バッキンガム宮殿の衛兵達が有名だが、この棺はそれを可愛いタッチで表したものであろうか?

もちろん、大人の女性もこういった可愛いアート棺が希望であれば、購入は出来るが、特に子供さんが亡くなった時、この様な可愛い棺で、故人が寂しくないように送り出してあげるのが、イギリス流である。

西洋、特に私がロンドンで色鮮やかな葬儀デコレーションを学んだ、イギリスでは、この写真のように棺とアートが融合した葬送品が数多く存在する。

それは、毎度このブログ内でご説明しているが、ヨーロッパに(特にイギリスが発祥である)ソーシャル・インクルージョン(社会的包括:アートは人を癒すという概念)が広く社会に浸透しているからである。

「棺」と言う、人生最後のオーダー家具である究極の持ち物。

人生のフィナーレは故人らしく、可愛い人には可愛く、美しい人には美しく、ダンディーな人にはダンディーに、好きな色で、好きな花で、好きな模様で送り出すのがイギリス流である。

イギリスはもちろん大多数がクリスチャンであるが、長いアフリカや香港、インドなどを植民地として統治していた歴史上の事実もあって、私が暮らしていたロンドンでは、様々な人種がまるで、人種のるつぼと言われるニューヨークのように暮らしていた。(私はニューヨークにも長年暮らしていたが、、、)

なので、宗教もヒンズー、仏教、イスラム教、、など様々であるが、故人が信心する宗教のお印を取り入れながら、この写真の棺のように、可愛い装飾を故人のためにするのが日常的である。




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