kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

悲しい現実

2017-12-12 18:59:18 | 
夕方のお散歩の通り道に

1軒の立派なお宅があり

ずいぶん前から老夫婦が暮らしていた

2~3年前にかわいいチワワがそのお宅にやってきて

ご主人が時々散歩に連れて行ってたけど

「若いからよく走って大変」とおっしゃっていて

高齢なのによく犬を飼う気になったなぁ、と思っていた

それが今年の夏の終わりに

そのお宅に訪問看護ステーションの車が止まるようになり

ご夫婦のどちらかの具合が悪いのかな、と心配していた

ところが

少し前、たまたま犬友達に会ったとき

彼女はそのご夫婦の息子さんと同級生なんだけど

そのお宅のご主人が亡くなったという

わたしは知らなかったけど奥様は数年前に他界されていて

お爺さんと犬一匹の生活だったようだ

そしてそのわんこは今もこのお宅にいるという

どうやら息子さんが近く引っ越してくるらしいけど

今はペットの飼えないところに住んでいるので

毎日ご飯はあげに来ているだろうけど

息子さん一家が引っ越してくるまでは

わんこはほぼひとりぼっちでいるらしい

確かに仕方ないことかもしれない

おじいさんがそんなに急に具合悪くなるのも想定外だったようだし

亡くなった後は葬儀とかいろいろ忙しいだろうし

仕事もあるだろう

それでも

わたしとしてはそのわんこのことがとても心配

だって

うちのおにいちゃん犬は若い頃

ひとりぼっちの時間が長かったために鬱になってしまったから

その犬友達がやっぱりそのわんこを心配して

時々わんこの様子を見に行こうか?と聞いてくれたみたいだけど

ご自分たちで何とかするとの事だったそう

そういわれてしまえば誰も手は出せない

たぶんどんなに急いでも引っ越しには1か月くらいはかかるだろうから

わんこはその間ずっとひとりぼっち・・・

何だか想像しただけで涙が出てくる

何もしてあげられないけど

そこを通るたびにわんこのことを思って胸が締め付けられる


わたしもそうだったけど

ペットを飼うときって

私たちは大概自分の楽しみのことしか考えず

その先のペットの一生がどうかなんて想像もしない

わたしももしおにいちゃん犬が鬱にならなかったら

今でもそれほどペットのことは考えなかったかもしれない

でも

実際は彼らにもたった一度きりの犬生があり

しかもそれを大きく左右するのは私たち人間

責任ある立場だからこそ

連れてくる前から真剣に考えておかなければいけないって思う


そのお宅では時々車が止まってるので

最低限わんこのお世話はされているとは思う

でも

ごはんとお散歩さえすればいいわけじゃないから

一日でも早くご家族が一緒に暮らされるよう

ただただ願う

わたしなのでした~

・・・っていう文章を

隣でおやつくれ~とフンフン言ってるおにいちゃん犬に

「うるさい!まだ早すぎる」と一喝しながら書いてる

わたしなのでした~・・・

あの経験はちゃんと活きてるんだろうか・・・
コメント (2)
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