書きかけになっていた記事を書きなおしましょう。
広島県の三次周辺で作られた桜持ちの人形がありました。
この三次の人形は江戸期に草創が遡る古い生産地で
宮ノ峡が本流で明治期に十日市に脇窯が営まれ、
山陰系統と博多系統とオリジナルの三系統の作品が残されています。
この人形は「桜持ち」と呼ばれており、
現在でも三次本通りにある松本玩具店で販売されているようです。
http://www.mhst.jp/matsumoto_toy_web/sakuramochimusume_tokudai.htm
今のものはどうなのかわかりませんが、
三次の源流に山陰の長浜とのつながりがあることからか、
作品の中に非焼成のものがあるようです。
胎土には紙や糸くずなどが入っていました。
そのためなのか破損してしまうと
焼成したものとは異なる割れ方で割れてしまいます。
クラックは線状を成すものだけでなく
砕けたようになった個所もあります。
それを修復してみました。
(つづく)