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驚いたことに作品は白色粘土で未焼成、
ナマの白土の塊に布と和紙が貼ってある状態でした。
肩の内部は粘土が砕けて部分的には外側の布で
外形が保たれた状態になっていました。
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そこで内部の砕けた塊をすべて除去し
内側に石膏系の粘土を押しこんで
指先で奥から砕けて残った粘土部分を覆うように
じょじょに形を整えていきます。
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肩口まで成形し終わったら、腕部分を新しくした肩口に充ててみます。
何度か足りていない部位に粘土を貼り足して仕上げ、
最後に欠損した腕の割れ口を成形した肩口に押し当てます。
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これで内側からの肩の修復の土台が完成です。
一旦腕を外して粘土が乾くのを待ちます。