12番山笠 福岡ドーム 表
「奪取 玄海鷹」
人形師 田中 勇
福岡ドームのヤマは昨年まではドーム外の屋外で小屋を建てて仕立てていたが、
今年からはドーム横のMARK IS 福岡ももちのショッピングモール2階のメインフロアに初めて建てられた。
小屋無しだが真横にエスカレーターがあり、空間としては一定の制約がある。
真上までエスカレーターから山笠を至近で見ることが出来、人形師にとっては気が抜けないだろう。
ドームの野球選手は着物を着せない分、人体の基礎的表現が出来ているか試される難しさがある。
藤本監督、甲斐、千賀、柳田とハリーホーク、ハニーホークのキャラクターが登場。
実在の人物、キャラクターの造作では田中氏は博多駅見送りでの実績があり抜擢か。
12番山笠 福岡ドーム 見送り
「決闘巌流島」
人形師 川崎 修一
今年は千代町の飾り山がキャンセルされ、昨年までドーム見送りを担当された三宅隆氏がなくなったこと等から、
川崎修一氏が担当されたものと思われる。スタッフはキャナルと同じ野田祐輔、光石貴、川崎高歩氏か。
斜め構図の人物と波の配置で武蔵が跳ね木で前に飛び出して飾られ、立体的な飾りになっている。
豪快な波花の間から銀玉の飛沫が表現されているのは博多では川崎氏のヤマだけ(黒崎などのヤマでは多用される)。
堂山のため頂部の処理は、見学者が目の当たりにでき、表と見送りで作者が異なるため課題が残る。