9番山笠 博多リバレイン 表
「西国無双忠節誉」
人形師 生野 四郎
山小屋を建てない方式の飾り山で、中太にならず上に従って幅を逓減させる形となっている。
人物も上に従って大きさを減じる計算で製作されている。
人形も屋形も波も岩瘤もごく精緻。
ご高齢のため多作せず、このヤマに集中して製作されているらしい。
置鮎与市氏のヤマつくりの系譜のため人形の顔が江戸風で端正。これぞ至極の伝統工芸。
武者の頭は今主流のスチロール切り出しでなく、伝統的な紙芯のパテ盛り足しによるものと思われるが、
生野氏のものは玉眼ではないのが一つの特徴。手も藁芯の盛り足しか。
四方ヤマの体で側面にも波や岩瘤で装飾され表と見送りがつながっている。
9番山笠 博多リバレイン 表
「天晴桃太郎」
人形師 生野 四郎