14番山笠 キャナルシティ博多 表
「弁慶衣川大奮戦」
人形師 川﨑 修一
上から下へ斜位に人と川を配置する基本形を守り
ひと周り大きな主人公の弁慶の持つ薙刀から、下の2人の人物が円を描くように塩梅されている。
写真の取り手がヤマの正面で何度も位置を変えて撮影を試みている。
通常の真正面に立ってヤマを見上げると、薙刀が邪魔をして弁慶の眼が見えない、
という遊びを入れた計算になっているところが面白い。
このヤマも山小屋がなく四方から見るヤマで、今年はランタンが付かない代わりに
側面には鬼板の上に鎌倉殿(源頼朝)があげられている。
14番山笠 キャナルシティ博多 見送り
「浦島太郎竜宮縁」
人形師 室井 聖太郎
竜宮城の浦島が巨大な亀の甲に乗った人形を中心に
乙姫、翁媼と人形は偶数でなく4体上がっている。
道や川はなく、浦島の背景には水中を表現する不思議な波板が横方向に貼られている。
スチロール板の魚も飾り全体もやや平板で、小屋の制約がない中ではややもったいない感がする。
人形の面相や指先にやや違和感を感じる。
巨大な亀は子ども達には大人気だった。