広島ブログ ランキングに参加していますので、1日1回ポッチンの応援よろ
しくお願いします。
月に一度の通販生活「よ句もわる句も」兼題「遅日」の結果発表です。兼題の
「遅日」は三春の時候の季語で、春の日の暮れが遅いこと。実際には夏至が一
番日暮れが遅いが、冬の日暮れが早かったので、春の暮れの遅さがひとしお印
象深く感じられる。という季語です。似たような季語に「日永」がありますが
こちらは暮れるのが遅いのではなく、お昼間が長いという季語で、同じ現象で
すが句として詠む時にこの差は面白いと思います。またどちらも時候の季語で
映像を持ちませんから、出来るだけはっきりした映像を読んであげる必要があ
ると思います。
では結果発表ですが、この「遅日」第6回広ブロ俳句部勉強句会の兼題でした
のでその時の句と比較しながら書いていきたいと思います。まず人選の句。
季切少楽さんの句、勉強句会9点句を直しなしでそのまま投句。私は「の」「
まだ」「かな」の連続する風景と「象岩」という固有名詞の経済効率のよさに
地選にいただいた好きな句です。良かった、組長(夏井先生は自分をこう呼べ
と仰る)も、おそらくそこを評価されたと思います。
酔いどれ夫婦の夫さんの方研知句詩さんの句、勉強句会の遅日も13点、8点
3点とそこそこの評価の句を押しのけて、句会に出さなかった句での人選。た
しかに勉強句会の3句より断然いいですよね。「輪郭の溶ける」は遅日と関係
なさそうですが、蜃気楼(晩春の季語)を想像させているし、熔けるのが摩天
楼と云うのも景が大きいですよね。
鯊夢さんの句。この句も勉強句会の成果と言えるでしょうね。勉強句会では「
発熱の午後のまどろみ遅日光」で3点句だったのですが、Dr.でぶさん、研知句
詩さんに「遅日」と「午後」の被りを指摘されて手直し(午後の→続く)が良
かったですね。
ツユマメさんの句、勉強句会では16点句で地選を沢山もらっていた句ですが、
「音」「響く」の被りがあり「響く」は要らないと思うと云う私のアドバイス
を素直に聞いて下さって(響き→つづく)と直しての人選。普通16点で1位
の句は直さんけええね、その素直さと勇気に◎です。ありがとう。
末っ子君の句、勉強句会では3点句で中七を「青は緑だ」と断定していたのを
「緑を青と」に柔らかい疑問の表現に変えたところが手柄でしたね。これは誰
のアドバイスと云うのではなく、点数が低かったので自分で推敲したのでしょ
うが、素晴らしい。
Dr.でぶさんの句、勉強句会15点句で2位だった句で、多くの天や地を貰っ
ていた句ですが、唯一私だけが「遅日で室内を詠むのはどうなのか>寄席か
ら出てきたところを詠んだ方が」といちゃもんをつけたのですが、みなさん
の高評価を信じてそのまま出した句。私の負けのようですw 頑固さも必要
まこさんの句、勉強句会では同点1位の16点句や、8点、5点と云い結果
にもかかわらず、他に出したこの句で人選。おそらく16点句も投句してい
るはずだが、どうしてこっちが取られたか!?勉強句会の古書店の焼けの句
よりも断然時間経過が長い。なかなか柔らかくならない牛スジをとろ火でこ
とこと柔らかくなるまで煮る時間は、ちょっと難解なカフカも、じっくり読
めると云う良い句ですよね。カフカと牛スジ、とろ火、遅日が繋がるよね。
⑦パパの句、勉強句会では8点、2点、0点とさんざんな評価だったので慌
てて新しく作って投句した句です。カッパドキアはあの有名な洞窟ホテルだ
けではなく、佐賀県みたいに飛行船の大会も有名なんですよ。佐賀で詠むよ
りもカッパドキアの方が景が膨らむかな?とカッパドキアで詠んで正解!
では、今回はぶてちゃった人達
千鳥城さんの句、勉強句会の7点句をそのまま投句。私は点を入れず、助詞の
「の」がおかしいです、「で」ではないでしょうか?と指摘しました。おそら
くそこだと思います。「の」では品川の迷子はウジャウジャいて、その中のひ
とりに仲間入り、みたいな句意になると思うのです。
案山子さんの句、勉強句会3点句を推敲しての投句でしたが、上五の遅日なり
で情景が切れますよね。なりはやはり下五かな?と思いますが、この句で上五
と下五を入れ替えても変ですよね。やりで切らず中七に続けるには「遅き日の
(又は遅き日に)防波堤にはニ三人」と最後まで情景を続ける方が良いと思う。
かたちゃんの句、勉強句会で3人から地選を貰った9点句でしたが、逆に私を
含めて5人はいちゃもんを付けた句。「拝む」という動詞は「神仏に頭を下げ
る」「見るの謙譲語としての拝む」「金を貸して等の嘆願の拝む」と大きく3
つで、この句の場合は2の「見る」の謙譲語だと思うのですね、下から拝むの
はどうしてもおかしいと僕は思います。下からなら「見上ぐ」かな。ただし見
上ぐにした場合、その前の「下から」は不要になりますので気を付けて。
ひーたんさんの句、勉強句会では15点と高得点で私も「並」ながら1点入れ
た句。我々の鑑賞と組長の鑑賞でこの句のどこに欠点があるか大分考えました。
読み返して分かったのは「季語が動く」のだこの句。この季語じゃなくても、
なにに入れ替えても「円居の日」を懐かしく思えるのです。そっか!
向日葵姐さんの句、勉強句会の1点句を少し直して投句。句会での「午後六時」
を「この一時」と替え、更に語順を変えていますが、この句は「説明」でしか
ない「とは」がいけません。「とは」では詩にならないと思いますよ。
みほめろさんの句、勉強句会では11点とまあまあの点数を貰った句だったの
でそのまま投句。この句のポイントは「そろそろと」だと思う。良いような悪
いような「そろそろと」ですが、これ、なくても成立する句ですよね。いかに
何を省くか、省略するかが俳句なので、そろそろは私は要らないと思う。5音
べつの情報が入れられますよ。
今回は、広ブロ俳句部的には、人8,佳作6とまあまあの成績でした。次回は
ツユマメさんが誘ってくれた俳句経験者のもんさんと、埼玉からゲストとして
ラーラさんも参加くださいます。賑わいます、嬉しいい~
俳句部の皆さん、俳句の種を蒔いてくださいね。そしてブログを読んでくださ
ってる皆さん、俳句部へ入部しませんか?!
↓ ラインスタンプ ➜ 購入画面