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月末は通販生活の「よ句もわる句も」夏井いつき先生選の結果発表。先月の兼
題は「月」なのですが、俳句では「花月雪」の3つの季語が最も難しいと言わ
れています。何故なら、この3つは昔から多くの俳人たちがそれこそ星のかず
ほど詠んでおり、いいもの見つけた!と、思っても、だいたい過去に類想があ
ることが多いんですよね。その難しいと言われる「月」の句の結果発表です。
まずは、人選
先月の小鳥に続いて今月も広ブロ俳句部から7句が人選に選ばれていました。た
だ先月は7人で7句でしたが、今月は5人で7句、2人減でした。最近俳句ポス
トでは絶好調だったかたちゃん、俳句生活でも遂に人選でしたね、おめでとう。
寸評、まず私の1句目。これは最近試している「なりきり俳句」自分の実体験が
1番良い句が出来るのですが、どうしてもそれは類想の渦に嵌りそうなので、宇
宙飛行士になったつもりで詠んでみました。
2句目は、月夜を台無しにしそうなバイクの防音にイラっと来たが、月をみると
「そんなもん関係ないね」と言っているかのごとく、穏やかな顔をこちらに向け
てくれています。と云う句意です。
Dr. でぶさんの1句目。これって一見下五が字余りに感じませんか?「夜半」を
「やはん」と読むとそうなりますが、俳句の世界ではこの「夜半」は「よわ」と
読みます。その夜半、気象庁によりますと23時半~24時半までとのことです。
「喝采もメロディーもなき」は、さっきまではあったんですよね。コンサートが
終わってだいぶたった会場の上に出ているのでしょう。
2句目は、鈍くがきもかな?知恵の輪のようなジャングルジムが鈍く見えるのは
秋の月だからですものね。
かたちゃん、季語勉強しましたね。「月の鏡」とは俳句では「満月」を言います。
卑弥呼が持ってそうな三角縁神獣鏡の形です。この鏡は自身を写すだけではなく
卑弥呼が使った鬼道をも想像できてくる。そんなことを思っていて「あっ、誕生
日だった!」の展開が良いですよ。長い並子から抜けて人間が続きますよね!良
かった。
プリンス、末っ子君、9カ月連続の俳句生活「人」以上(天もあるけえね)で今
回の句はギリシャ神話かよ! 末っ子君、ペルセウスになったのか? スゴイわ
まこさんの句。「南国の滴る果実」が良いよね。この果実を具体的に書くと季語
になる恐れがあるし、具体的に書かないことで読み手の想像に任せてる。そして、
その滴りが沢山すぎて月まで湿るのは詩よね。
では、佳作の人達
ツユマメさん、子供の疑問を口語で詠んだのでしょうが、これは類想かな?親が
子供につく嘘の中に多くあると思う。
案山子さん、「残業」「駅」「月」は、類想のど真ん中の直球です。類想っぽく
詠んで最後の下五で裏切れば良いのですが、どう裏切るかですが、そこは急に言
われてもw そうですね、「残業の駅までの月ケンケンパ」とかはどうでしょう?
季切少楽さんも、類想の渦ですね。「和らげる月あかり」を生かすなら、上五を
もっとおどろおどろしく、う~ん、「幽霊屋敷和らげる月あかり」上手くいかん
和らげる、月あかり、は兎に角類想のタネですので避けたいですよね。
研知句詩さんの句、あの天井に丸い穴が空いている「パンティオン神殿」であの
穴に月が来るのを待っている句のようですが、そこにピッタリ月が来ることって
そんなにないのでは?あと、あの穴と月は近いよね。
みほめろさんの句。月に「負けん気が強い」イメージはないと思うのと「窓の外」
の「外」は俳句では要らない言葉ですね。「窓」と云えばだいたい外の風景です。
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