⑦パパの「頭の中は575」

元は「子育て日記」だったが、子供達も全員大人になっており、最近「俳句」の記事が増えたのでタイトルを変更しました。

俳句ポスト365「寒海苔」結果発表

2021-01-14 15:11:00 | 創作・俳句など

広島ブログ
広島ブログ ランキングに参加していますので、1日1回ポッチンの応援よろ
しくお願いします。

 

年末年始で3週間空いた、夏井いつき選の俳句ポスト365の結果発表があり

ました。昨年は、まさかの2回連続の地選で終わった俳句ポスト、そしてその

後もラジオまどんな岩波俳句おウチde俳句くらぶと、望外の好結果が続い

ているので、反動を恐れながら結果発表を見に行きました。

 

その前に、今回の兼題の「寒海苔」について少し解説をしますと、寒海苔は季

語新海苔の傍題(子季語)なのです。普通兼題は季語で出されるのですが、傍

題を兼題で出された場合、そこには罠があります。もし今回兼題が「新海苔」

だったら傍題の「寒海苔」で句を詠むのはありですが、傍題の「寒海苔」が兼

題の場合「新海苔」で句を詠むとOUTかな?分かり易い例で云うと「広島県」

で詠めと言われて「広島市」を詠むのはありですが、「広島市」で詠めと言われ

て「広島県」で詠むようなものです。そのことに関しては、何回も傍題の兼題で

失敗している人が多いのでしょうね、しかし今回は、人に4句、並に23句、新

海苔を詠んだ句がありました。OKなのか?私と同じように「傍題で詠まなけれ

ば」と思った人が多く、新海苔での投句数が少なかったのでしょう。9千句も応

募があった中で、新海苔がどのくらいだったかを知りたいですね。

お便りにも書いたのですが、俳句の場合「類想」はダメなのですね。類想を分か

り易く云うと「アルアル」だと思ってください。「そうそう、あるある」はオリ

ジナリティーがないので俳句ではダメなんです。しかし、類想も上手く使って裏

切れば、類想ワードで多くの共感は呼ぶので「ああ、そう来たか」で取ってもら

えます。その今回の類想ワードも火曜日に掲載されていました。

 

今回は10句投句したのですが、その中で340句の波、248句の磯、219

句の摘む、82句の有明は使いましたねwww

前置き、解説が長くなりましたが、結果発表に行きます。まず今回の人選

鯊夢さん、初めてですよね2句人選は。前回の鮫は並選でしたが、すごく勉強さ

れて最近メキメキと上手になってますよね。広ブロ俳句部の勉強句会も第一回

鯊夢さんが優勝されましたものね。

句のほうですが、類想ワードの「黒」が入っていますが、対句の「白き指の痛み」

で黒を類想から「手柄」に変えていますよね。2句目「死ぬる」って広島弁かと

思っていましたが、共通語なんだ? 朝餉を食べた後に出た寒海苔摘みで、ぽっ

くり逝っちゃったんでしょうか? 

 

私、反動もなく、なんとか木曜にありました。それも類想ワード使って。でもこ

れは1番の自信句でした。押し寄せる波の波間を突いて、岩から海苔を剥がす「

テンポ」を「有明の脈を診る」と詠んでみました。

 

最近安定感の増してきたまこさん、因みに第2回の広ブロ勉強句会優勝者はまこ

さんでした。293句に使われた類想ワード「炙」を使ってますが、上手に綺麗

に裏切っていますよね。あの実紫の回に主語を変えて類想を逃れて以来、類想句

の裏切りが得意技になってますよね。上手い!

 

いつもの末っ子君がいませんよね、お母さんのツユマメさんが出し忘れとそうで

す。これで2回目です。締め切り日に出さないようにしましょうね。早めにね。

 

では、今回は並だった句

千鳥城さん、事務局のミスでしょうね、並選2句はない筈なので。で、句です

が、「寒海苔を摘む手が(寒さで)赤い」のも「磯の香が口の中に満ちる」の

も、類想のど真ん中でしたね。また1句目の切字「や」は使い方が変だと思い

ます。ここの中七は「摘む手の赤し」か「摘む手は赤し」ですね。逆に2句目

は上五を「寒海苔や」で切った方が良いと思います。でも類想句ですよね。

 

Dr.でぶさんの句、新海苔は食べてもいいですが、寒海苔は食べる句でない方が

良いと思う。そして18音でリズム感もないですよね。

 

かたちゃんも、喰ってる。無職で詠みたいなら例えば、今無職なんだけど、経

験もなく、ましてやあの寒そうな海で寒海苔は摘めないな~と云うイメージな

らどうかな? 口語で、無職だが寒海苔は摘めそうにない とか

 

みほめろさんの句、中七がごめん、僕には読み取れなかった。また、海苔、色

黒、深い、すべて色彩系の単語でしたね。色から離れたかったですね。

 

案山子さんの句、18音でした、残念。すずさんはおそらく大多数の人が「こ

の世界の片隅に」を想像してくれるでしょうが、寒海苔摘みのシーンがありま

したっけ?あの映画の中で「あの場面」と云えるほど、寒海苔摘みの象徴的な

シーンがあったとは思えません。

 

季切少楽さんの句、「チリリ」も「炙る」も類想ど真ん中ですよね。裏切りも

ない。喰わない系でいきましょう・

 

研知句詩さんの句、「揺蕩い(たゆたい)」は「小波がゆらゆらすること」な

のだから「小波」は要りませんよね。難しい。寒海苔だけを詠んでみますか?

寒海苔の揺蕩いている夜明けかな 

下五は場所でも良いかもしれませんね。

 

次回は「鷹」、そして次の次(2月8日の週)は、第一回広ブロ勉強句会でや

った「狐火」です。全員が人選以上になっていますように。

 

1月の同じお題で書きましょうは、劣等感でお願いします。記事は20日

にアップしてください。よろしくお願いします。

↓ ラインスタンプ ➜ 購入画面

広島ブログ


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 火曜日の摂取カロリー | トップ | NHK「俳句王国がゆく」 »

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ツユマメ)
2021-01-14 19:22:04
出し忘れツユマメでーす。

千鳥城さんに激しく同意。山陰の人間にとっては寒海苔といえばかもじのり!かくいう私も、出し忘れたけど十六島で一句詠んでました~

「死ぬる」は中学の時に古文で習いました。
死ぬる いぬる の二語だけがナ行変格活用と習って、どちらもうちの田舎では普通に今も使っている言葉なので、それが「古語」と言われて衝撃だったのでよく覚えています。



返信する
Unknown (maco)
2021-01-14 19:38:23
⑦パパさん、おめでとうございます!
実力的にはもう余程じゃないと並にはならないと思いますよ。
私はまだ不安定なので、毎回ドキドキです・・・

今回はツユマメ親子は出していなかったのですね・・・残念。

今回の類想ワード一覧も圧巻でしたね。
ボツ句はいずれかのワード引っかかっています。



返信する
Unknown (⑦パパ)
2021-01-14 22:03:09
まこさん、

人に安定なんてありませんから。我々が到達したことのない「天」
経験者も、並のことがありますからね。ただね前からよく言うので
すが、絶好調はありますね。11月のドツボから、12月以降の超絶 
好調は異常ですよね。実は今日、もう一つの発表もあり、これまた
望外な賞をいただきました。
返信する
Unknown (⑦パパ)
2021-01-14 22:33:15
ツユマメさん

死ぬるで他県の人に笑われたことがトラウマでした。古語か〜
ツユマメさんのはいいけど(ゴメン)末っ子くんのも棄権はいか
んよ。
返信する
Unknown (Dr.でぶ)
2021-01-15 06:00:55
うーん・・・食っちゃいけんのかぁ・・・

って、あれ?18時になっとる?17音じゃばっかり
思うとったんじゃけど・・・
返信する
Unknown (mihomelo)
2021-01-15 08:40:17
ためになる結果発表記事ありがとうございます!

私の句は…寒海苔の黒は4つの成分が合い重なって、そのバランスがよいとより深い黒になるという…突貫工事だったため、どこで読んだか思い出せないんですが( ̄▽ ̄;)
まこさんみたいに虹色の発想に飛べず、黒に着地したのが失敗ですよね。
返信する
Dr.でぶさん (⑦パパ)
2021-01-15 09:34:57
生活の季語ですから作る作業の方が良いと思います。
また、でぶさんのブログのコメントにも書いたので
すが、11音は4音に出来ますよ「柏手」で
返信する
mihomeloさん (⑦パパ)
2021-01-15 09:39:47
>ためになる結果発表記事ありがとうございます!
いえいえ、とんでもない。長い記事を読んでくれて
ありがとうございます。
「とりあわせ」って成分か~ 難しいね、それを句
にするの・・色々考えたけど、出てこない、ごめん

返信する
Unknown (季切少楽)
2021-01-15 14:49:45
おじゃまします(*^_^*)

あれ?⑦パパさまのお便り見落としてました
ごめんなさい(;^_^A
私もガッツリ類想戦隊被るんじゃーでした。

海の脈を診るって表現が凄いって思いました。
今度使おっと♪
返信する
季切少楽さん (⑦パパ)
2021-01-15 16:37:18
>今度使おっと♪

どうぞwww
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

創作・俳句など」カテゴリの最新記事