家について思うこと

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「家って、３回建てて初めてまあまあ満足な家になるんよね」３０年くらい前

に知り合い、少しの間交流のあったおばあさんが言われた言葉です。

そのおばあさんに「３回も自宅を建てられたということは、お金持ちなんだ」と私

が質問すると「いやあ、運がいいというか・・」と詳しく話してくださった。

お話を聞くと、収用とバブルと、更にまたも収用で、建てるたびに家が無借金で

大きくなったそうですｗ　１軒目は和風の大きな家。２軒目は洋館の大きな家で

３軒目はマンションを建てて、その２部屋を自分の家にしたそうで「マンション

はええよ便利にできとる。セキュリティーもしっかりしとるし」と仰ったのを思

い出した。そうそう、よくマンションの最上階を自分の家にされてる大家さんが

おられますが、この方は、最上階に１部屋と、その真下の部屋を娘さん夫婦の家

にされていました。そして「秘密なんじぇけどね、わざわざ通路やエレベーター

に乗らんでも、階段で下と繋がっとるんよ」と、隠し階段を見せてくれちゃった。

僕にはそう云う運がないので１回しか建てれていませんので、後から後から後悔

が積み重なっていった。１番最初の後悔は、収納スペースが少なすぎた。屋根裏

部屋の提案があったが、天井の低い空間は閉所恐怖症の私にはなんか怖くって断

ったが、建てて数か月で「屋根裏部屋を作っておけば」と後悔しはじめた。

そしてなにより６ＬＤＫはデカすぎた。建てた当時の人数分（夫婦、両親、長男

次男）の部屋を作ったが、４部屋は使わなかったｗ　後に長女が生まれ、義母を

引き取った時でさえも、２部屋は使わなかった。

そして、夢だった「吹き抜け」は、冬寒くって仕方ない。駐車場から、階段を４

段上がって門、そこから数メートル歩いて、また１段上がって玄関。この段は要

らんかった。若くて健康なのは数年、親が老い、自分も腰を患って、段には手摺

をつけ、家の中の階段もすべて手すりを付けたのだが、当時まだ２０代の我々夫

婦に、バリアフリーなんて発想はなかったよね。逆に建てる少し前に観たＴＶで

家中に段があったり、２階へ上がるのもアクロバッチックで不便に設計されてい

る家があり「生活そのものがトレーニングで、足腰弱ったりしません」に共感さ

えしたが、その家族、年取った今も住んでるんじゃろうか？

次に庭。草が生える、大嫌いな虫が来る、野良猫がウンチする。ガーデニングも

健康でないと出来ない。雑草が生えると、散歩中の誰かが瓶や缶など、色々なも

のを投げ込む（ホンマよ！あったまくる）

去年の年末から次男のマンションに住み始めたのだが、大晦日、一人で夜、家を

見に行った時の写真がこれ。暗いので隣の家の駐車場からライトを当ててみた。

空き家はゴキブリや虫の巣になって、ご近所に迷惑をかけると思い、家は潰し更

地にしました。でも、それを見るのはなんか嫌なので、今年になって１回も行っ

ていません。見ると、娘の結婚式よりも先に泣くかもしれんしｗ　涙はその日用

なんじゃけい、無駄には出さんｗ

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