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月曜日に届いた角川俳句の今月号(2月号)には入選がなかったので、読むの
は後回しにしていました。
今朝、句友の平本魚水さんからInstagramのDMが届き「角川俳句2月号の256
ページに⑦パパさんの蛇のにほひの句についてコメントがありました。衝撃的
な一句と、嬉しいコメントですね」と書いてある。
急いで256ページを開きましたよ。
いったいぜんたいどういうコーナー特集で、私の句への望外な賛辞が書いてあ
るのかと、ページを遡ると、
合評鼎談(がっぴょうていだん)「俳句」12月号を読む。と云うコーナーで
佐怒賀正美先生、望月周先生、相子智恵先生の対談コーナーでした。
(因みにこの「鼎談」とは、三人で話し合うと云う意味なのですが、偶然昨年
末この言葉を知ったので読めましたが、半年前なら読めなかったw)
その中でそれぞれの先生が令和俳壇の秀作佳作から4句づつ選ぶのですが、そ
こにはなんと830句の秀作佳作句があるのですが、その中から望月周先生は
私の句を4句の中に選んで下さり、更に「衝撃的な一句」と望外な賛辞。今ま
ででの入選の評の中で1番か2番に嬉しい。(もう1つの嬉しかった評は、池
田澄子先生のこの評→★)
因みに去年の自作10句のつぎのプラス10句の中の1句で、自選11句目の
句なのですが、1ランク上げても良かったかなw
↓ ラインスタンプ ➜ 購入画面
実際には蛇に匂いはないはずなんですが、いかにも匂いそうだと万人が思う、しかも共通の感覚として。そこで句が成立しているんですね。
事実かどうかではなくて、感覚に共感できるかということなんだと思うんです。
詩の本質を見た気がしました。
僕は蛇や虫が大嫌いで、特に蛇は映像だけでも
怖いくらい。だから蛇を匂ったことなんて1度
もありませんが、大嫌いだから、絶対に嫌な臭
いに違いない!と、嫌な臭い=蛇の臭いです。
嗚呼そうだったと 詠んだ時のなんとも言えない
ぎくりとした感覚を思い出しました
俳句を読んだ時に
この句いいなあ 素敵な句だなあと好印象で残る句もありますが パパさんのこの句は違う意味で インパクトに残るものだったなあ こういうのも俳句なんだなあと改めて思いました
まだまだ気持ちの良い言葉やきれい目な情景で 俳句を作ってるのが今の自分だなあと思いました。
綺麗な写生が僕も理想なのですが、汚く感じる
句で底に優しさがある句も好きです。例えば芭
蕉が山形の山奥で大雨なので宿泊を頼み込んだ
家での句
蚤虱(のみしらみ)馬の尿(ばり)する枕もと
これ、汚いとこに寝さされてしまって嫌だな!
と嘆いているのではなくて、「この土地の人々
は馬を家の中で大切に育てている様子を、芭蕉
は、嘆いたのではなくそのまんま写生した」句
です。こういうのが読みたい。
2年前、通販生活「蒲団」の兼題で平本魚水さ
んが詠んだ「人選」でしたが強烈に覚えている
まぐわいの蒲団まがまがしく閑
も忘れられません。俳句に「まぐわひ」しかも
若くて綺麗で、しかも聡明な女性の句なんです。