妄想ジャンキー。202x

人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

〈08冬、北海道・果ての岬〉石北峠

2008-02-19 10:28:55 | ○08冬、極寒北海道・果ての岬
朝5時、札幌。
『行きつけ』のネットカフェから外に出ると、まだ雪が降り続いていた。
駅前のコンビニでカップラーメンをいただく。
静かな大都会を目の前に、しょっぱい味が染みる。

7時半。
さすがにラッシュ時らしく人が多い。
重い荷物を引きづり、半ばフラフラしながら待合室を目指す。
石油ストーブの周りには人が集まっていて、折りしもはじまったNHKのニュースに見入っていた。
──天気予報のチェックしなきゃ。
オホーツクは悪天候。
それでもわずかな晴れ間を信じてみる。

オホーツク1号は満席だった。
札幌から旭川間はもう何度見たか分からない車窓風景なので、ここは睡眠時間にあてる。
滝川を過ぎたあたりだろうか。
ウツラウツラながら、眠りについた。

「椅子動かしますよ」
「え?」
不意に起こされた。
「ここ、どこですか?」
「ん、遠軽だよ」
──遠軽?!
しまった、寝過ごした──と思わず頭を抱えた。
旭川で起きて石北本線の車窓を楽しもうとアラームまでセットしておいたというのに。
超過疎駅、層雲峡。
ハイライトの部分を完全に夢の中で過ごしてしまった。
時計は──11時。
ゆうに4時間近くは寝ていたことになる。
──あわわ。
列車の進行方向を変えた気動車は、ケラケラ笑いながらまた走り出す。

13時近く、終点網走。
駅構内の温度計はとうに壊れていたが、ここがとにかく寒いというのは肌で分かる。
改札を出ると、Sちゃんが待っていた。
一人旅はこれで一旦終了となる。
しかし宗谷岬や納沙布岬にも劣らない感動の連続がそこにはあった。


一昨日にも通過した網走駅前には、巨大な魚たちがぶらさがっていた。

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