青春が輝いてるから眠れない

入居してるじいちゃんばあちゃんは時々面白いことを言う。


朝、着替えを手伝いに部屋に行ったら。
「胃が……」
と。
普段は頭痛ばかり訴える人が急に山根君みたいなことを言い出したものだから、この人消化器系の病歴あったかなあ、お通じはどうだったかしら、なんて考えてもみたが。
「おなか痛い？吐気はする？最近お通じありました？」
「違うの。夢の中で食べ過ぎちゃって胃がもたれてるの」
「あ、そうですか……」
幸せな夢をご覧になれたのなら何よりです。


不穏なおじいちゃん。
眠れないらしく座ったり横になったりを繰り返していた２３時。
腹減ったなあ、弁当食べたいんだけどなあ。
「どうしたの？眠れないの？」
「違うの、かがやいてるの」
「蚊がいるの？」
「かがやいてる」
「蚊が焼いてる？」
「輝いてるの」
「輝いてる？何が輝いてるの？」
おじいちゃん、満面の笑みでおっしゃる。
「青春が輝いてるの」
「……それはよかったねえ」
アオハル輝くおじいちゃんは０時前には無事寝付きましたとさ。


別の日、３人目のおじいちゃん。
夜間のトイレ誘導を終えたときに
「頑張るのはいいけど、自分が納得してから頑張るんだよ」
と。
那覇のおじいに口調がソックリで、泣きそうになりました。



楽しい楽しい夜勤。
来年も元日から早速夜勤だ。

写真はクリスマスイブ夜勤に、例の鬼シフト字下手くそミミズ先輩がくれたクリスマスケーキ。
「おっ、なかなか気ぃ利くじゃん」
って思ったのはここだけの話。