妄想ジャンキー。202x

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第2回 comico、大人にこそオススメ「これ読んどけ」作品7個

2015-02-05 11:25:22 | comico

前回の【大人にこそオススメ、「これ読んどけ」おすすめ作品11個】では
 『第3艦橋より』
 『水神鳴 ~みずかみなり~』
 『剣の王国』
 『SACRIFICE OBLIVION』
 『On the way to Living Dead』
 『infection』
 『空想自治区』
 『失格人間ハイジ』
 『パステル家族』
 『肝潰しの夜』
 『あたしピンチ』

以上11作品を取り上げましたが、実はまだありました。




【第2回 comico、大人にこそオススメ「これ読んどけ」作品7個】


1.西造さん、世叛さん『遠くの日には青く』


いろいろな物語を集めた短編集です。

オムニバス形式で1話あたり1回~3回くらいで短編がつづられてます。
漫画にしては文字は少なく、『絵で語る』作品が多いです。
心象風景や夢の中の景色などどこか現実離れした絵と、生命の儚さや虚無などのストーリーは、ひたすら「美しい」と。
読み手(あるいは読む時期)によって感想が変わる作品です。
読み終えた後の余韻も楽しめます。




2.秘珠さん『The World』


『ある』世界の話です。

comicoにしては異色の『雰囲気』モノ。
「ある島の話」「ある花の話」「ある箱の話」などが完結していて、現在は「ある旅の話」です。
ストーリーのモチーフは、人の闇。
派手なアクションや恋愛ロマンスなどはないのですが、縦スクロールがとにかく活かされている作品。
独特な絵と手法も相まって、巻物って表現がしっくりきます。
これも読み手(あるいは読む時期)によって感想が変わる作品です。




3.wolf_Dさん『マヤのマンション』


町のすみっこにある低層マンション。マヤはここで一人暮らしをしています。
町の人々には少し変わり者と言われている彼女。一人暮らしなのに毎日が賑やかな彼女の秘密とは?


「24人のビリーミリガン」を知っている、読んだことのある方ならピンとくるかもしれません。
作中に明記はされていないのですが多重人格障害、今でいうところの解離性人格障害を取り扱った作品です。
『マンション』に住む4つの人格と、周りの友人たちの物語。
心象風景としてスポットライトが描かれ方や、4つの人格がそれぞれ『舞台』に立った時現実世界での影の描き方が異なるのが象徴的です。
このあと人格が統合されていくのか、マヤはどうなるのか、続きが気になります。




4.にしださとこさん『ぼくらのじかん。』


大人になると忘れてしまう、こどもたちの世界を描きました。

主人公は無邪気な小学生、その家族や友人たちが登場します。
「子どものころはこんなに純粋だったっけな」とぼやきそうになるくらい、無垢な子供たちがそれなりに悩み葛藤しながら自分たちの問題に向かっていきます。
サンタクロースとか、家出とか、近所に住むおじいさん、下の兄弟、友情など、心温まるテーマの作品です。
全体的に漂う『優しさ』は、その子どもたちを見守る大人たちの視線なのかもしれません。
かわいらしい絵とにしださんの手書きの字が、なんとなく郷愁を誘う作品です。



5.さやえんどうさん『ばぶらぶ』


のんびりさやえんどう家の子育て&親育ちエッセイ。子どもってすごい!面白い!!

子育てエッセイです。
私自身は妊娠出産もしたことがないので、その実はわかりませんが、「あっ、子育てって楽しそう」と思わせてくれます。
というのも作者のさやえんどうさんののんびりとした人柄と、ご主人の朴訥としながらも優しい人柄が、きれいに描かれてるんですね。
かといってきれいごとばかりを描いているわけでもなく、出産に対する戸惑いや子育ての御苦労なども描かれています。
「この子どうなっちゃうの?!」とやきもきしながら読むわけではないのは、おそらく、成長した後の姿が作者さんの前作で描かれているからなのかもしれません。

『ひっこしマニア』(完結)

『ばぶらぶ』のベビーちゃんが、頼りがいのある息子さんとして登場しています。




6.白金らんぷさん『おだやかじゃないね』


その男は博打で生計を立てるギャンブラーであった。ある日「こんな人生を望んでいたわけじゃ無い」と漫画の世界へ飛び込んだ。


日常エッセイなのですが、とにかくその現在に至るまでが「おだやかじゃない」の一言。
家計の危機やお子さんの障害のこと、普通なら読むだけで疲れてしまうかもしれない現実的なヘビーテーマを、明るく描いておられます。
もちろん楽しい明るいことだけではなく大変なご苦労もなさったとは思うのですが、それでも辛さだけは感じさせないのが魅力的です。
上記の『ばぶらぶ』でもそうでしたが、「なんだかんだで楽しそうな人生」と思わせてくれる作品です。
穏やかな話の中にピリッと効いた笑いのスパイスも魅力のひとつです。

招福☆満天ハナビ ~大福商店街の招き猫~(完結)





7.ちーぱかさん『かぴぐらし』


ぼんやりゆる~く暮らす『かぴ』と『ちーぱか』ときどき『オカメインコのちーぽ』がおりなす、ほのぼの日常漫画です。


エッセイ系が続きます、こちらはちーぱかさんとかぴさんの2人暮らしのお話。
東京で暮らしている2人が散歩をしたり、買い物をしたり、オカメインコを飼ったりなど、『他愛もない日常』に安心感があります。
魅力の一つが、かぴさんの独特の人間性。
一見真理をついたような、でもよくよく見るとどうでもいいような、そんな発言に笑いが出ます。
笑いだけではなくジーンと考えさせられる話もあります(メメント・モリ)
日常って楽しいもんだな、平和っていいな、と思わさせてくれる作品です。




以上7作品のご紹介でした。

もちろんほかの作品もオススメですし、こちらで挙げたもの、大人でなくともオススメです。
ストーリーや絵柄に好みがあるでしょうから、「なんとなく気になった」で読み始めるもよし、「まとめ読み」をするもよし、毎週チェックするもよし。
なにせ60作品以上の作品があるので、ひとつふたつくらいは相性ぴったりのものがあるはずです。
ぜひ本家のサイトのほうで読んで見てください。

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