「地域の将来は、地域の責任で!」

2003年07月07日 | 百里シンポジウム



21世紀、この地域には空港を核にした夢と希望溢れるまちづくリが必要であり、誰もが安心して暮らせる平和な生活環境下で、将来に向けて青少年の健全育成を中心とするひとづくりが行われるまちという考えのもと、住民と行政が手を携え産業・福祉・教育(産官学)が整った田園が広がり空に飛行機が飛ぶ、そんな長閑な安心して暮らせる平和な「田園空港都市」を目指すべきではないでしょうか。

その為には今、合併という単純な枠の問題よりも各地域から色々な立場や世代の人が集いまちづくりを考える協議会が必要だと考えます。

 その昔、この地域が「常陸の国」と呼ばれて栄えていました。

常陸とよんだわけは人々が往来するのに湖や海の渡し場が無く陸続きになっていて、すなわち陸路だけで往来できると言う意味を取ってつけられたといいます。 常陸の国は広大で耕地は良く肥えていて原野も耕地に劣らず豊か、東は海で西は山なので山海の珍味が豊富で人々の暮らしは豊かでした。

 また別名「常世の国」とよばれたのはこの世のものとは思えないほど素晴らしい地域であったからだそうです。 

  現在でもこの地域は、「空・山・大地・湖・海」自然の5大要素を維持し後世へと引き継いできました。筑波の上空から望める景色は、まず広大な平地が目の前に広がり、大きな霞ヶ浦、そして緑豊かな森、太平洋の大海原まで続く自然溢れる絶景です。

この地域から生み出される恵みを21世紀の産業として興しながら観光に目を向けたまちづくりを考えなければいけないでしょう。

上記から将来の地域を考えると必然的に筑波から太平洋まで20~30万都市という事になるのではないでしょうか。

中世ヨーロッパでは、20万足らずの人口であったフィレンツェが特色を生かした産業によって、大都市ローマやアテネを凌ぐ勢いだったそうです。この地域なら将来それが可能ではないでしょうか。

 しかしながら、現在我々を取り巻く状況は自然の大きくスローな流れを待ってはくれないようです。自然の流れ必要必然を考えると今の流れに乗ることが最善かと思われます。即ち、平成17年3月に向けての合併を受け入れようということです。

となると上記に挙げたような広域な合併は現状では難しいと言わざるを得ません。

当然、慎重な立場を取っている方々の気持ちも十分に理解できるものです。

この中で小川町から見た現状を踏まえると、石岡市、八郷町、玉里村、美野里町は、これまで湖北環境衛生組合、霞台厚生施設組合、小川・美野里・玉里広域消防事務組合、石岡地方斎場組合、石岡地区営農研修センター、石岡台地土地改良区等を組織することによって、市町村域を超えた行政施策が行われてきております。

近年では、地方分権の第一弾として3年前に導入された介護保険制度の運営も、美野里との共同事業となっております。

 また、先般小川町において実施された市町村合併についてのアンケートの結果によりますと、石岡市、八郷町、玉里村、美野里町の4市町村の枠組みを希望する住民は5割近くありました。他市町村との合併を望む住民と比較した場合その割合は際立っていたのが事実です。

 近い将来、百里飛行場の開港に伴い小川町を取り巻く状況は変化を見せて行くことでしょう。その際、21世紀型の少し先を行くまちづくりが中世ヨーロッパのフィレンツェの様に行えればこの地域の将来は明るいはずです。

そのステップとして、今回の合併を受け入れ、道路・下水道等のインフラ整備、医療介護等を含む公共施設利用を一体化・効率化することでスリムな機能体となり力を蓄えてから次なるまちづくりに進んでいく必要があるのではないでしょうか。

また並行して近隣地区がそれぞれの個性を磨きあいながら今度は必要な時間を掛けて「本物のまちづくり」を見据えた更なる合併に向けて切磋琢磨しておく必要があるのだと考えます。

そこには、それぞれの地区がコラポレイトした21世紀の地域、ネットワーク型のまちづくりが期待でき、地域全体のイメージアップが図られ、新たなる産業が興り若者の定着といった効果が期待できることでしょう。

「地域の将来は、地域の責任で!」

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『KURENAI プロジェクト』の3安

『KURENAIプロジェクト』ブログは、「百里シンポジウム」での過程、「整備街・牧場・公園」の構想、有志の動きを随時掲載し、『IBARAKI』といえば「安全な空・安心な食・安らかな体」という3つの安を日本全国、アジア、世界に発信します。  この動きがまちを考える人達に勇気を与え、それぞれが動く事で発展していくことを希望します。