取り戻せ日本人の魂(こころ)と題して、つくば市のCAPIOで小田全宏氏の講演です。
武士道と大和魂
当初、武士階級を啓発した武士道の道徳体制は、一般大衆のなかからこれに追随する者をひきつけていった。
つまり、さまざまな形で語りつがれたすぐれたサムライの行為は、日本民族全体の「美しき理想」とされたのである。
あらゆる人間の活動、思考の方法が、武士道からの刺激を受けた。それゆえ、日本の知性と道徳は武士道の所産であった。
武士道が波及して大和魂になった。
武士道はさまざまな形で大衆のあいだに流れ出した。それゆえ、エリートである武士の拠りどころを武士道とよび、そこから日本全体に浸透(しんとう)して広まった道徳は「大和魂」とよぶのがよい。
サクラは大和魂を象徴する花だといわれる。このサクラは美しい粧(よそお)いの下にとげや毒を隠しもっておらず、自然のままにいつでもその生命(花)を捨てることができる。サクラは、この点で正直で潔い(いさぎよい)日本精神と共通する花だとされた。
サクラはひとときで飛び散ってしまうが、武士道のサクラのように近代文化のなかで消え去ってしまうのだろうか。
そして、JCは現代の武士となりうるのでしょうか?